三浦文学電子全集

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三浦文学電子全集

三浦綾子が生涯著した作品は83点に及びます(単著)。そのうちの約半分の作品が紙の本では絶版状態になっているか印刷部数が少量のため、書店店頭で購入することが困難になっていました。そのすべてがこのたび電子書籍で甦ったのです。
(株)小学館から、絵本を除く80作品91点(文庫本の配本にすると)が「三浦綾子電子全集として2013年6月末配信になりました。小学館電子全集には、当文学館が協力した独自の付録がついていて、読み応えがあり、おすすめです。

電子全集のメリットは、1つの端末で数千冊が保存できる、表示文字サイズを選択できる、購入価格が安い、持ち運びが容易、タブレット端末の他、パソコン、スマートフォンでも読む事ができるなど数多くあります。タブレット端末も比較的安価でシニア層の利用者も爆発的に拡大しています。これから読書に1機は必需品かも知れません。

当館では、『三浦綾子電子全集コーナー』を開設いたしております。端末(Amazon Kindle)を実際に手にとっていただいて、体験していただけます。詳しい解説書もご用意いたしました。ぜひご利用ください。

表紙の画像は、Amazon.co.jp あるいは(株)小学館 へのリンクになっており、そちらからご購入いただけます(新しいタブ・画面が開きます)。ぜひ電子書籍の世界をご堪能ください。


このまま、下にスクロール(画面を送る)していきますと、すべてご覧になれます。小説、エッセイ、語録・歌集の順に掲載しています。

【タイトルの五十音順】

【あ】

藍色の便箋  愛すること 信ずること  愛と信仰に生きる  愛の鬼才  青い棘  あさっての風  明日のあなたへ  明日をうたう  新しき鍵  あなたへの囁き  あのポプラの上が空  雨はあした晴れるだろう  嵐吹く時も

【い】

生かされてある日々  生きること 思うこと  石ころのうた  石の森  泉への招待  いとしい時間  命ある限り  岩に立つ

【え】

永遠のことば

【お】

丘の上の邂逅

【か】

海嶺  帰りこぬ風  風はいずこより

【き】

北国日記  旧約聖書入門

【く】

草のうた

【こ】

心のある家  孤独のとなり  言葉の花束  この土の器をも  この病をも賜として

【さ】

裁きの家  さまざまな愛のかたち  残像

【し】

塩狩峠  自我の構図  死の彼方までも  銃口  白き冬日  新約聖書入門

【せ】

聖書に見る人間の罪  千利休とその妻たち

【そ】

続 泥流地帯  続 氷点  それでも明日は来る

【ち】

小さな一歩から  小さな郵便車  ちいろば先生物語

【つ】

積木の箱

【て】

泥流地帯  (続 泥流地帯)  天の梯子  天北原野

【と】

毒麦の季

【な】

なくてならぬもの  ナナカマドの街から  難病日記

【に】

人間の原点

【の】

遺された言葉

【は】

果て遠き丘  

【ひ】

光あるうちに  ひかりと愛といのち  ひつじが丘  氷点  (続 氷点)  広き迷路

【ほ】

細川ガラシャ夫人

【み】

水なき雲  道ありき

【や】

病めるときも

【ゆ】

夕あり朝あり  雪のアルバム  夢幾夜

【わ】

わが青春に出会った本  忘れえぬ言葉  忘れてならぬもの  私にとって書くということ  われ弱ければ


 
【小説】

『氷点』

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『氷点(上)(下)』

一千万円懸賞小説に当選し作家デビューを果たした処女作。旭川を舞台に、幼女殺人犯の子として引き取られた少女辻口陽子が自殺するに至るまでの一家の愛憎劇を通し、罪を犯さずには生きてゆけない人間の原罪の性質を描く。

「小学館電子全集付録 氷点(上)」

・朝日新聞当選発表記事とキャプション ・朝日新聞当選発表取材記事とキャプション ・受賞の言葉 「氷点」訴えたかった“原罪”(「一千万円懸賞小説」応募作品と私 朝日新聞1964年7月11日朝刊 ・三浦商店の写真とキャプション

「小学館電子全集付録 氷点(下)」

・創作秘話「氷点」−「作家 三浦綾子」の誕生(三浦光世著「三浦綾子創作秘話」小学館文庫) ・下書き原稿、応募原稿、連載用原稿、創作ノートの展示用写真と解説

『続 氷点』

続氷点_上続氷点_下

『続 氷点(上)(下)』

自殺未遂から醒めた陽子は姦淫の子という事実を突きつけられる。裁き続けていた母の犠牲の愛によって自分が生かされていたことを知るとき、陽子は天からの血によって燃える流氷の情景に罪の贖いを信じるに至る。

「小学館電子全集付録 続 氷点(上)」

・『続 氷点』を終って(朝日出版通信No.40, 1971年6月 朝日新聞社) ・雪の見本林 写真とキャプション ・氷点橋の写真とキャプション

「小学館電子全集付録 続 氷点(下)」

・創作秘話「続 氷点」−人間にとっての「ゆるし」とは(三浦光世著「三浦綾子創作秘話」小学館文庫)

『塩狩峠』

塩狩峠

『塩狩峠』

極寒の塩狩峠、暴走する客車を止めんと自らの身を決然と投げ出した永野信夫。旭川六条教会の実在の先輩国鉄職員長野政雄の生涯に、自身の闘病時代の体験をフィクショナルに肉付けながら一粒の麦の犠牲の愛を描く。

「小学館電子全集付録 塩狩峠」

・創作秘話「塩狩峠」−初めての口述筆記の作品(三浦光世著「三浦綾子創作秘話」小学館文庫) ・塩狩峠記念館の写真とキャプション

『道ありき』

道ありき

『道ありき』

敗戦により、道も真理も命も失った綾子は、心身の荒廃と魂の彷徨の末に幼馴染のクリスチャン青年前川正の愛によってキリストに出会う。前川の死後、三浦光世と出会い結婚するまでを描く三浦文学の鍵となる自伝。

「小学館電子全集付録 道ありき」

・創作秘話「道ありき」−脳裏をかすめる前川正の言葉(三浦光世著「三浦綾子創作秘話」小学館文庫)

『この土の器をも』

この土の器をも

『この土の器をも』

手を伸ばせば天井に届くような家で二人の生活は始まった。家庭生活の中の様々な課題を通して共に謙遜を学びながら、神の器とされていった三浦夫妻。結婚式の翌日から「氷点」が当選発表の日までの結婚生活の記。

「小学館電子全集付録 この土の器をも」

・墓碑銘「作家、三浦綾子さんの苦難を支えた信仰と夫の愛」(週刊新潮 1999年10月28日号引用)

『天北原野』

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『天北原野(上)(下)』

大正から敗戦までの道北、樺太を舞台に、過酷な運命に引き裂かれてゆく恋人たちを描く。奪い合う主我的な愛がやがて、耐えること、待つことの中で昇華されてゆく時、貴乃は太古の昔から変わらない神の真実を悟る。

『銃口』

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『銃口(上)(下)』

北海道綴方教育連盟事件に取材し、国による言葉への抑圧の中、人間として生きようとする小学校教師北森竜太と、竜太を助ける朝鮮人青年金俊明の物語を通して、敵意と疑いの「銃口」を超えてゆく人間の真実を描く。

「小学館電子全集付録 銃口(上)」

・口述筆記の写真と解説 ・現在の三浦夫妻の自宅写真と解説 ・居間でくつろぐ写真と解説 ・三浦綾子記念文学館の写真とキャプション

「小学館電子全集付録 銃口(下)」

・創作秘話「銃口」−綾子最後の小説(三浦光世著「三浦綾子創作秘話」小学館文庫)

『愛の鬼才』

愛の鬼才

『愛の鬼才』

堀田綾子を洗礼に導いた札幌北一条教会長老西村久蔵。札幌商業教師、洋菓子のニシムラ社長として、キリストの熱き愛に生きて死んだ久蔵の中心にあったのは、キリストを殺したのは自分だという痛烈な信仰だった。

『ひつじが丘』

ひつじが丘

『ひつじが丘』

「愛することは許すこと」と諭す父母に反発し飛び出した奈緒実の結婚生活は破綻、密かにルオーの描くキリストの眼差しにより回心していた夫の良一は不幸な死を遂げる。赦しを阻む愛のプライドの悲劇。

「小学館電子全集付録 ひつじが丘」

・創作秘話「ひつじが丘」−ストーリー・テラーの本領(三浦光世著「三浦綾子創作秘話」小学館文庫)

『泥流地帯』

泥流地帯

『泥流地帯』

「まじめに生きる者がなぜ苦難に遭うのか。」大正末年、北海道上富良野で起きた十勝岳爆発による泥流被害に取材し、ヨブ記を下敷きに、開拓農家の拓一・耕作兄弟の物語を通して苦難の中を豊かに生きる道を語る。

『続 泥流地帯』

続泥流地帯

『続 泥流地帯』

泥流で埋まった田畑を復興して行く拓一と、もう一つの泥流である貧しさから苦界に囚われた福子の解放の物語は、復活の希望である。苦難の意味を問う耕作はやがて「なつかしいもの」たる神の愛に逢着してゆく。

『千利休とその妻たち』

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『千利休とその妻たち(上)(下)』

千利休は後妻となった類稀な女性おりきの導きにより、キリシタンの聖餐式に想を得て茶の湯の作法や茶室を完成してゆくが、天国を目指した芸術と秀吉の権力の相克は、十字架に比すべき戦いに夫婦を押し出してゆく。

『細川ガラシャ夫人』

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『細川ガラシャ夫人(上)(下)』

初の歴史長編小説。明智光秀の娘として生まれ、細川家に嫁いだガラシャは、絶望と虚無の中でキリストに出会い「散りぬべき時知りてこそ」人も人なれと、苦難をも恩寵として戦国の世を人間として生き抜いてゆく。

『海嶺』

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『海嶺(上)(中)(下)』

天保時代、初の日本語訳聖書に携わった三人の漂流民たちは米船モリソン号で日本に向かうが、彼らは愛する祖国に砲撃される。彼らがその中で「捨てぬもの」、天地創造の「カシコイモノ」たる神に出逢うまでを描く。

『積木の箱』

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『積木の箱(上)(下)』

妻妾同居の家庭の少年佐々林一郎にとって心許せる唯一の場所は久代と息子和夫の家であったが和夫が異母弟であると知った一郎は学校に放火する。家庭と子供の心を崩壊させる人間の罪、戦後教育の混迷を描く。

「小学館電子全集付録 積木の箱(上)」

・“教育”の悩みを主題に−夕刊小説積木の箱連載にあたって(朝日新聞 1967年4月)

「小学館電子全集付録 積木の箱(下)」

・創作秘話「積木の箱」−小磯良平先生の思い出(三浦光世著「三浦綾子創作秘話」小学館文庫) ・「積木の箱」を終えて−くずれやすい人間の世界(朝日新聞 1968年5月20日夕刊)

『母』

母

『母』

小林多喜二の母セキが自らの生涯を語る物語。息子を喪った長い嘆きの中で、彼女は妥協なく生きて愛して殺された息子を持つ親同士としてその辛さを分かって「涙をながし」て下さる神に出会い、真の「ふるさと」へと手を引かれてゆく。

『ちいろば先生物語』

ちいろば先生物語_上ちいろば先生物語_下

『ちいろば先生物語(上)(下)』

イエス様を乗せて歩く小さいろばであろうとした破天荒な牧師榎本保郎の生涯。敗戦と絶望の日々に神と出会い、世光教会開拓、アシュラム運動へと進んだ彼のダイナミックな人生の根幹は、神の言葉への聴従であった。

『病めるときも』

病めるときも

『病めるときも』

藤村明子は「健やかなる時も、病めるときも」愛するという結婚式の誓いにより、精神病の夫克彦、夫が女中に産ませた障害児雪夫と共に生きてゆこうとする。名作「井戸」「足」「奈落の声」などを含む初期短編小説集。

「小学館電子全集付録 病めるときも」

・わが著書を語る「病めるときも」(出版ニュース 1969年11月中旬号 出版ニュース社) ・奈良の教会での講演写真とキャプション

『裁きの家』

裁きの家

『裁きの家』

母の車のブレーキを壊しその車にはねられて死ぬことが、息子が計画した母の罪への「裁き」であった。「愛を学ぶ学校」である筈の家庭が夫婦間の愛を失い虚栄と自我の闘争と赦しなき裁き合いの場となる悲劇を描く。

「小学館電子全集付録 裁きの家」

・取材旅行時の三浦夫妻の写真とキャプション

『自我の構図』

自我の構図

『自我の構図』

日本画家の藤島は、妻の美枝子を描いた同僚の教師南の絵が協会賞を得たことへの屈辱感と嫉妬から、南に嫌疑をかける形で天人峡で自殺する。互いに惹かれてゆく美枝子と南。家庭を崩壊に導く男女の愛の自我を抉る。

「小学館電子全集付録 自我の構図」

・敷島の滝(北海道新聞 1975年8月5日夕刊「水のある風景 4」))

・ハマナスを描いた水彩画写真と解説

『帰りこぬ風』

帰りこぬ風

『帰りこぬ風』

看護士西原千香子は若い医師杉井田に惹かれるが杉井田は患者の母親と失踪。兄のような愛で諭し見守る広川の真実に気づく。偽りの愛に翻弄されながら、絶望を通して真実の愛を求める若い女性の心を日記形式で描く。

「小学館電子全集付録 帰りこぬ風」

・帰りこぬ風「ヒロイン千香子について」(「新刊展望」1972年9月号 日本出版販売)

『残像』

残像

『残像』

真木家の長男で自分勝手で冷酷な栄介が死なせた西井紀美子には、大学教授の父と妹を愛するゆえに真木家を赦さない兄治がいた。兄の罪を背負おうとする妹弘子を中心に展開する愛憎の劇を通し家族とは何かを問う。

『死の彼方までも』

死の彼方までも

『死の彼方までも』

夫の元の妻の嘘に足をすくわれ、疑いに翻弄される女性を通して人間の弱さと人間の悪の底知れなさを描く表題作のほか、「赤い帽子」「足跡の消えた女」、義兄三浦健悦の体験を基に書いた「逃亡」を含む中短編小説集。

『石ころのうた』

石ころのうた

『石ころのうた』

16歳と11ヶ月で綾子は炭鉱町の小学校の教師となり、子供たちへの愛を通して庶民に出会ってゆく。女学校時代から軍国教師としての敗戦と挫折に至るまでの、愚かしくも一途であった青春時代を語った自伝小説。

『石の森』

石の森

『石の森』

事故がなければ妻となった筈の婚約者を見舞い続ける父の秘密を探る早苗。真実に生きる人間が負わざるを得ない悲しみに、姉奈津子は男女を越えた真の愛の必要を語る。トドワラ、尾岱沼を舞台に描く愛のサスペンス。

『雪のアルバム』

雪のアルバム

『雪のアルバム』

「神さまは軒の小雀まで」をモチーフに綴られる若いナースの信仰告白。体を売る母に育てられ人を恐れるようになった清美は、恋人章を通して自分の罪と向き合い、母の中に無垢な愛の心を見出すことで救いを得る。

『広き迷路』

広き迷路

『広き迷路』

都会に憧れ東京に出た早川冬美は、出世に邪魔な自分を殺そうとした恋人加奈彦に復讐をするが、復讐を遂げた冬美は空しかった。家族と神から切り離され自分でないものになろうとする誘惑の迷路に囚われる悲劇。

『われ弱ければ-矢嶋楫子伝』

われ弱ければ-矢嶋楫子伝

『われ弱ければ-矢嶋楫子伝』

「あなたがたは聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい」と語った女子学院院長、矯風会初代会頭矢嶋楫子。その信仰の核心には、妻子ある男性と恋愛し子を産んで痛感した人間の弱さへの自覚があった。

『毒麦の季』

毒麦の季

『毒麦の季』

自己中心に生きる夫婦の破綻により追い詰められた少年が層雲峡で起こす悲惨な事件を描く表題作。「尾灯」「喪失」「壁の声」永遠の幼子安さんに救われる女性を描く好短編「貝殻」などを収録した最後の短編小説集。

『果て遠き丘』

果て遠き丘

『果て遠き丘』

両親の離婚に傷ついた香也子は、愛に飢え渇く底知れぬ淋しさを心に秘めながら他人の幸福を壊すのを何よりも楽しみにするが、他方姉の恵理子と恋人西島は真実な愛を育ててゆく。旭川を舞台に真実な生き方を問う。

『岩に立つ』

岩に立つ

『岩に立つ』

三浦家を建てた大工の棟梁鈴木新吉の一代記。やくざにも特高にもひるまないが、弱い者は放って置けない男の中の男。「魂を滅ぼし得ぬものどもを恐れぬ」信仰の岩の上に、新吉は型破りで真直ぐな人生の家を建てた。

『青い棘』

青い棘

『青い棘』

旭川の北斗医科大学教授邦越康郎は息子の嫁友起子に戦争で死んだ先妻の面影を見ていたが、友起子は義父に理想の男性を感じていた。中国人強制連行殉難事件を遠景に、戦争といのち、家庭に潜む人間の心の棘を描く。

『嵐吹く時も(上)(下)』

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『嵐吹く時も(上)(下)』

自由民権運動の迫害と北海道の監獄史を背景に、祖父母、父母とその故郷苫前をモデルに書かれた物語。美しくも奔放なふじ乃の過ちから生まれた新太郎の新生の物語を軸に、人間の尊厳と国の権力との相克を問う。

『水なき雲』

水なき雲

『水なき雲』

すべてを競い合う虚栄に生きる姉妹の悲劇。息子を東大に合格させるために性欲をも管理しようと母子相姦に陥る母親。息子俊麿は、頭に障害を持つ従弟信二に人間の高貴さを見出しながらも、合格の日に自殺してゆく。

『夕あり朝あり』

夕あり朝あり

『夕あり朝あり』

白洋舎を創設し日本初のドライクリーニングを開発した五十嵐健治。絶望の波打ち際で出会った天地創造の神から洗濯業を与えられた健治の人生は、神を信頼し御心を選び続けて疾走する生きかたの力強さを証明する。

『草のうた』

草のうた

『草のうた』

大正11年4月25日、綾子は旭川市に生まれた。病弱で多感だった幼少期、身の回りで起こる様々な「死」の体験を軸に、多くの魂との交感の中で、世界と神に向かって、小さな魂が草の如く萌え出る日々を描く自伝。

『あのポプラの上が空』

あのポプラの上が空

『あのポプラの上が空』

植物園前で病院と薬局を営む谷野井家に巣食う麻薬中毒。その核心は夫婦間の愛の不毛と人間として崩壊してゆく孤独な魂の叫びであった。若い惇一と景子の真実な生に再生への祈りをこめて書かれた最後の現代小説。

『命ある限り』

命ある限り

『命ある限り』

1964年7月10日、一千万円懸賞小説に「氷点」が当選。夫や秘書の協力を得て次々と生み出される初期の傑作。初めての歴史小説「細川ガラシャ夫人」に取り組んでゆく1974年8月までの10年の作家の成長を記した自伝。

『雨はあした晴れるだろう』

雨はあした晴れるだろう

『雨はあした晴れるだろう』

「傷痍なき人生は恥」と教えてくれた憧れの義兄に裏切られたサチコは、「傷は人間の印」と思い直し高い目標を持とうと思う。表題作のほか「この重きバトンを」「茨の蔭に」を含む少女向け中短編小説集。

『明日をうたう – 命ある限り』

明日をうたう - 命ある限り

『明日をうたう – 命ある限り』

1975年の「天北原野」から一九八四年「ちいろば先生物語」の取材旅行までの歩み。「海嶺」執筆中の帯状疱疹とその後の直腸癌を通して、死と向き合いながら伝記小説を書く時代の自伝。1997年中断。絶筆となる。

【エッセイ】

『丘の上の邂逅』

丘の上の邂逅

『丘の上の邂逅』

生誕90年を記念し九年ぶりに刊行されたエッセイ集。全集のみに収録されていた「旭川だより」を中心に、今まで単行本では読むことのできなかった、北海道、旭川、近親者にまつわるエッセイを収録。

『ひかりと愛といのち』

ひかりと愛といのち

『ひかりと愛といのち』

「氷点」以降、難病パーキンソン病との闘いまで三十余年にわたる全年代のエッセイからの拾遺選。初版は文学館開館の年に岩波書店から刊行された。巻頭のエッセイ「『氷点』のこころ」は最も重要な自解の一つ。

『光あるうちに 道ありき 第三部 信仰入門編』

光あるうちに

『光あるうちに 道ありき 第三部 信仰入門編』

「道ありき」第三部信仰入門編。「氷点」で描かれた原罪=自己中心の罪から始めて、大きく人間とは、愛とは、神とはという構成をとりながら、「光あるうちに光の中を歩もう」と信仰にいざなうエッセイ。

「小学館電子全集付録 光あるうちに 道ありき 第三部 信仰入門編」

・「われらのために」祈り続ける三浦作品(高野斗志美著「STERA」1991年6月22日-28日号 NHKサービスセンター)

『藍色の便箋 悩めるあなたへの手紙』

藍色の便箋

『藍色の便箋 悩めるあなたへの手紙』

1980年代前半「綾子からの手紙」と題して連載された手紙形式で書かれたエッセイ。「夫婦の愛」「真実に生きること」「親の愛のあり方」という三部構成で、家庭や結婚、教育の問題などと向き合う。

『ナナカマドの街から』

ナナカマドの街から

『ナナカマドの街から』

1982年「月刊ダン」に発表されたエッセイ集で、「愛の鬼才」「嵐吹く時も」「雪のアルバム」「草のうた」「ちいろば先生物語」の時期、癌の後の三浦綾子の様子がうかがえる。政治や社会の動きに対する敏感さには若さを感じさせる。

『孤独のとなり』

孤独のとなり

『孤独のとなり』

「孤独のとなりに神がいる」と伝えたくてつけたという題の下に、「キリストの福音を伝えようとして書いているのだ」と語った「わたしはなぜ書くか」など、作家三浦綾子の前半期の生活と文学の心を伺うことのできるエッセイ集。

『あさっての風 あなたと共に考える人生論』

あさっての風

『あさっての風 あなたと共に考える人生論』

「かけがえのない命を生かされるままにせいいっぱい生きて行くすなおさを持ちたい。」1965年~1972年ごろ書かれた著者初期のエッセイを集めたもので、副題は「あなたと共に考える人生論」。「続氷点」「積木の箱」などの背景を窺うことができる。

『白き冬日』

白き冬日

『白き冬日』

夫光世、姉百合子、啄木、水野源三など、人生の旅路の中で出会いこころ打たれた短歌と歌人への思いを綴るエッセイ集。巻末には夫光世との合同歌集『共に歩めば』より再録された三浦綾子歌集が収められている。

『愛すること 信ずること』

愛すること 信ずること

『愛すること 信ずること』

三浦綾子の最初のエッセイ集。「結婚するとは、その人の過去も未来も、ゆるし受け入れる覚悟がなくてはできないことだ」。結婚、家庭、夫婦としての生活を中心に、真の愛とは何かを温かく説く名著。

「小学館電子全集付録 愛すること 信ずること」

・随想 地球の上にある(ほうずき新年号 1979年1月1日 ほうずき編集室)

『生きること 思うこと わたしの信仰雑話』

生きること 思うこと

『生きること 思うこと わたしの信仰雑話』

「信徒の友」「アシュラム」誌に連載した計40篇を収録。「生きること」と「思うこと」がキリストへの信仰において一つであった牧師榎本保郎を思いつつつけられたこの題の下で、いかに生きるべきかを問う三浦綾子の第2エッセイ集。

「小学館電子全集付録 生きること 思うこと わたしの信仰雑話」

・妻を語る 7(三浦光世著「三浦綾子全集」第5巻月報7 主婦の友社)

『泉への招待 真の慰めを求めて』

泉への招待

『泉への招待 真の慰めを求めて』

茶道誌「淡交」に「泉への招待」の題で連載されたエッセイを中心に、聖書の言葉が読者の心の泉となるようにとの願いで書かれた、信仰への招きの書。直腸癌手術を語りながら苦難の恵みを語る「苦難の意味するもの」ほか。

『小さな郵便車』

小さな郵便車

『小さな郵便車』

1972年「主婦の友」に連載されたエッセイ集。読者から三浦綾子への手紙に対して、夫光世と二人で話し合いながら答えるという形式で書かれ、結婚と夫婦、家庭の問題、人間がどのような存在であるかを根本から問う。

『旧約聖書入門 光と愛を求めて』

旧約聖書入門

『旧約聖書入門 光と愛を求めて』

旧約聖書の物語と真理を普通の日本人にわかりやすく伝えたいという思いで書かれた入門書。「天地創造」「アダムとイブ」などキリスト教の根幹の部分の解説は「氷点」をはじめとする三浦文学の意味も照らし出す。

『新約聖書入門 心の糧を求める人へ』

新約聖書入門

『新約聖書入門 心の糧を求める人へ』

1977年~1978年「宝石」に連載。四つの福音書に書かれた有名な「親切なサマリヤ人(ルカによる福音書10章)」「放蕩息子(ルカによる福音書15章)」「姦淫の女(ヨハネによる福音書8章)」などの部分を中心に、日本人に分かりやすく解説されている。

『天の梯子』

天の梯子

『天の梯子』

1977年「主婦の友」に連載された、「祈りの姿」「神との対話」「うれしい時の神だのみ」「祈りは世界を変える」ほか全12章。祈りについての入門書として体験談を交えて分かりやすく語られたエッセイ。

『わが青春に出会った本』

わが青春に出会った本

『わが青春に出会った本』

「三四郎」「きけわだつみのこえ」「デミアン」「天の夕顔」「十二年の手紙」そして「聖書」。三浦綾子が青春時代に出会い、大きな影響を受けた古今東西の書物について、その思い出と共に語ったエッセイ。

『北国日記』

北国日記

『北国日記』

重い疲労感と下血の中での西村久蔵伝執筆の日々、やがて直腸癌の診断が下り、手術を受け、死と向き合う体験の中から、ついに、癌は恵みであり、「神さまにえこひいきされている」とまで語る、日記形式のエッセイ。

『聖書に見る人間の罪 暗黒に光を求めて』

聖書に見る人間の罪

『聖書に見る人間の罪 暗黒に光を求めて』

「旧約聖書入門」「新約聖書入門」に継いで書かれた聖書入門の書。前二冊で触れられなかった、おもに旧約聖書のさまざまな物語において露わにされた人間の罪の姿について解説しつつ、神の清い愛を指し示す。

『忘れえぬ言葉 私の赤い手帖から』

忘れえぬ言葉

『忘れえぬ言葉 私の赤い手帖から』

原題「私の赤い手帖から」。「必ず治ります。今しばらくの試練ですからね。」洗礼の日ギプスベッドで聞いた小野村先生の言葉は綾子に力と希望を与えた。春夏秋冬の四章の構成で忘れられない言葉について語るエッセイ。

『それでも明日は来る』

それでも明日は来る

『それでも明日は来る』

「私が絶望しないで生きて来ることが出来たのは『それでも明日は来る』という希望があったからだ。」「氷点」の洞爺丸事件の取材を記した「青函連絡船の思い出」「わがガン闘病記」などを含む62編のエッセイ集。

『生かされてある日々』

生かされてある日々

『生かされてある日々』

日本基督教団出版局発行の「信徒の友」に連載された日記形式のエッセイ。「ちいろば先生物語」「夕あり朝あり」終盤から「母」「銃口」の構想準備、群馬県の星野富弘訪問などの1987~1989年を記す。

『風はいずこより』

風はいずこより

『風はいずこより』

「綾ちゃん、あんたね、一生自分は茶碗を割らない人間であるかのように、人を叱っちゃいけないよ」。母の言葉を思い出す「愛は耐え忍ぶ」ほか、生活のなかで、愛について、苦難について思索したエッセイ66編。

『心のある家』

心のある家

『心のある家』

「私たち人間は常に祈るしかない危機に立たされているのではないか」。日本基督教団月寒教会発行「祈りの細胞」での連載エッセイ、「北海道新聞」日曜版のリレーエッセイを中心に、愛と祈りについて語ったエッセイ集。

『夢幾夜』

夢幾夜

『夢幾夜』

著者が実際に見た夢の中から興味深いものを選んでそのまま記した夢日記。夢を探ることで自分を探り人間を探ってゆく作家としての仕事でもあり、また創作と作者の心の秘密の一端を示す資料にもなっている。

『明日のあなたへ 愛するとは許すこと』

明日のあなたへ

『明日のあなたへ 愛するとは許すこと』

人間の自由と愛の責任、罪に打ち勝つ力、淋しさのなかでいかに生きるべきかを語る、〈明日に向かって生きようとする人〉へ希望のメッセージ。副題「愛するとは許すこと」。知里幸恵を語った「あなたの若い日に……」ほか44篇。

『この病をも賜として』

この病をも賜として

『この病をも賜として』

生かされてあることの恵みを語った「生かされてある日々」の続編として、「母」「銃口」の時期、その執筆過程を辿りながら書き続けられた日記形式のエッセイ。1991年後半には、パーキンソン病の予兆が始まる。

『小さな一歩から』

小さな一歩から

『小さな一歩から』

大きなことは無理でも、「小さな一歩から」なら始められる。北海道新聞日曜版に連載されたリレーエッセイを中心に編集された励ましに満ちた70編のエッセイ。「介護される身となって」「わたしと反原発」など。

『新しき鍵』

新しき鍵

『新しき鍵』

「結婚について考える」との副題どおり、結婚の決まった姪由香理さんに宛てた手紙という形式をとりながら、夫光世の半生を綴ったエッセイ。巻末に夫妻の対談「結婚して36年 いま思うこと」を併録。

『難病日記』

難病日記

『難病日記』

パーキンソン病の兆候を感じたとき、三浦綾子は「これが今年の神さまからのクリスマスプレゼントかしら」と言った。最後の大作『銃口』執筆半ばで発症したパーキンソン病との三年にわたる闘いを綴った日記形式のエッセイ。

『なくてならぬもの』

なくてならぬもの

『なくてならぬもの』

人との出会い、文学、時代、愛と信仰を語った講演集。おもに1980年代に明石、東京青山学院、岩手、札幌など各地でなされた講演を収録。単行本の最初の題は『愛すること生きること』。

『さまざまな愛のかたち』

さまざまな愛のかたち

『さまざまな愛のかたち』

若い人に向けて「道ありき」に書かれた青春時代の絶望と愛の体験や、永遠の平和を願って「銃口」を書いた思いなど語る。1996年11月、黒古一夫によるインタビューをもとに構成された長篇エッセイ。

『遺された言葉』

遺された言葉

『遺された言葉』

「氷点」以来、三浦綾子は新しく単行本が上梓されるたびに、最大の協力者夫光世に愛と感謝をこめて献辞本を贈った。その献辞の言葉の他に、初めて公にされた小説「小説 暗き旅路に迷いしを」ほか、エッセイを併録。

『忘れてならぬもの』

忘れてならぬもの

『忘れてならぬもの』

「『氷点』を書き終えて」、「『塩狩峠』連載の頃」など自作解説を含む、夫婦、家庭、信仰生活などにわたる21編のエッセイを収録した、日本キリスト教団出版局刊の3冊の拾遺エッセイ集の第一集。

『私にとって書くということ』

私にとって書くということ

『私にとって書くということ』

短篇「羽音」や「氷点」から「母」までの作品の自解、および芥川、太宰らの文学者論、小説のタイトルや人物の名前、資料調べのことなど、書くことをテーマにした24編のエッセイを収録した拾遺エッセイ集。

『愛と信仰に生きる』

愛と信仰に生きる

『愛と信仰に生きる』

少女時代から闘病時代までの思い出や前川正、三浦光世とのエピソードを中心に、「生きること」「愛すること」を語りつづけた三浦綾子の拾遺エッセイ集。巻末にインタビュー「一人でも多くの人に愛と信仰を伝えたい」を収録。

【語録・歌集】

『言葉の花束 愛といのちの792章』

言葉の花束

『言葉の花束 愛といのちの792章』

77年の生涯と三十数年の作家生活から生まれた対談等を含む九十数冊(増補版)におよぶ著作の中から選ばれた、792の心に響く名言集。「人間、この信じ難いもの」「良心に時効はない」など9章に分類。

『いとしい時間 愛の歌集』

いとしい時間

『いとしい時間 愛の歌集』

三浦綾子の短歌集。前川正に導かれて始めたアララギ派の短歌は綾子に人生と人間を見る目を育てた。三浦光世との結婚を経て、小説によって福音を語ることに向かってゆく綾子はやがて歌と別れていった。

『人間の原点 苦難を希望に変える言葉』

人間の原点

『人間の原点 苦難を希望に変える言葉』

第三の名言集。半ページから二ページほどの比較的長い文章の名言集で、「心の荒野を生きるため」「病める時も」「愛と絆の重み」「結婚、そして夫婦として」など七つの章に分けられ、更に小主題も目次化されている。

『あなたへの囁き』

あなたへの囁き

『あなたへの囁き』

三浦文学には、思わず立ち止まり、心のノートに書きとめたくなる名言がたくさんある。「氷点」から「夕あり朝あり」までの六十余冊から選ばれた、三浦綾子初の愛の名言集。「『人生』という教科書」他6章で構成。

『永遠のことば』

永遠のことば

『永遠のことば』

1980~1990年代に各地で行われた講演および対談の記録からとられた名言集。『キリスト教・祈りのかたち』収録のもの、および未公刊のものなどから「ちいろば先生物語」の主人公榎本保郎の弟榎本栄次氏が編集。