2017年度文学講座~その時、綾子が選んだ道~

三浦文学に親しんでもらいたいという企画の文学講座、今年は全3回を予定しています。
テーマは、自伝『道ありき』連載50年にちなみ、「その時、綾子が選んだ道」。
綾子は、雑誌「主婦の友」で青春時代の自伝『道ありき』や結婚して『氷点』で作家デビューするまでの自伝『この土の器をも』を連載しました。
その主婦の友社の社長から「今度は三浦さんにぜひ細川ガラシャの伝記を書いてほしいのです。いわばガラシャの道ありきを書いてください」と言われます。
綾子が『細川ガラシャ夫人』を連載するのは初めて『氷点』の応募原稿を書いてから実に10年が経った時でした。
これは初の歴史小説となり、作家としては転機になる作品となりました。この時も綾子は「道」を選んでいるのです。
青春、新婚、作家生活の中で、綾子が選んだ道はどのように続いていくのでしょうか。

【第1回】5月10日(水)14:00~
講師:田中綾館長
短歌から読み解く、三浦綾子の道ありき

館長自ら「私の語り口は眠気を誘います……」と公言しますが、
「優しくてわかりやすい!」と好評です。真相はいかに?

【第2回】7月13日(木)14:00~
講師:上出恵子先生(活水女子大学教授)
明智光秀の娘・細川ガラシャの道ありきとは? 

上出先生は、大学教授の固さが微塵もない明るく大らかな先生。
歴史の話なのに大爆笑が起こることもしばしば。お楽しみに!!

【第3回】12月7日(木)14:00~
講師:森下辰衛特別研究員
作家になった綾子の、その後の「道ありき」は?

森下先生は三浦綾子を伝えるべく全国を飛び回っている先生。
ユーモアたっぷりでちょっとじんとくる話に引き込まれます。

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★文学講座は……
椅子のご用意がありますので、申込み制とさせて頂いています。
場所:三浦綾子記念文学館 2階図書室(定員30名)
受講料:入館料(一般500円)が必要です。賛助会員の方は無料。
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企画展「三浦文学と北海道(3) 札幌・空知の物語群と青春の舞台

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開催にあたって

三浦綾子は、「私の文学の根っこは北海道」と言い、北海道を舞台に描き続けた作家である。シリーズ企画展「三浦文学と北海道」は、彼女が愛した北海道を7つの地域に分けて、それぞれの地域を舞台にした作品をご紹介していく試みで開催している。
第3回の本展「札幌・空知の物語群と青春の舞台」では、『続氷点』『ひつじが丘』など30作品に及ぶ現代小説が描かれた背景をご紹介していく。
綾子の教師生活は歌志内から始まった。住み慣れた旭川を離れ、全く異なる炭鉱街は、17歳の綾子の目にどのように映ったのだろうか。10年後、綾子は、誰も知り合いがいない札幌で、一年間入院生活を送る。しかしその一年は西村久蔵氏との出逢いと別れ、受洗、恋人の前川正氏の大きな手術と、綾子にとって変化の年だった。
このように綾子が実際に過ごした場所でもある札幌・空知地方は、『氷点』で作家デビューをした1960年代、1970年代と比較的初期の作品に描かれ、現代小説の出発地でもある。
本展を通して、札幌市、岩見沢市、歌志内市、上砂川町、砂川市、滝川市、美唄市、深川市、三笠市、夕張市と三浦文学との深いつながりを知っていただければ、幸いである。
なお、開催にあたり、貴重な資料の提供や証言など多大なご協力を賜った各市町村、各関係機関、関係者の皆様に深く感謝を申し上げる。
          
                                 主催者

■期間 11月1日(火)~2017年3月29日(水)

■時間 9:00~17:00(最終入館16:30)

■休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)*年末年始 12/26(月)~1/4(水)

■入館料 大人/500円 大学・高校/300円 中学・小学/100円

※10名以上で団体割引

※毎週土曜日は小中高生無料

★企画展のこぼれ話はコチラ

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三浦光世『綾子へ』『妻と共に生きる』小学館より電子書籍配信!

企画展「ほほ笑みの向こう側-三浦光世展」はご覧になりましたか?
文学館館長を12年間務めた三浦光世は、作家でもありました。小学館より、光世の自伝『青春の傷痕』や三浦綾子の執筆に関するエピソード『三浦綾子創作秘話』などを含む著作18作品の電子書籍化が決まりました!
4月28日に配信開始された第一弾は『綾子へ』『妻と共に生きる』です。

『綾子へ』は、三浦綾子を見送った一年後の2000年、光世が綾子との思い出や近況を手紙として綴ったエッセイ。冒頭には綾子への挽歌綴られ、光世の深い思いが伝わってきます。

『綾子へ』

『妻と共に生きる』は綾子の晩年の1995年、結婚生活を振り返りながら口述筆記や営林局退職にまつわるエピソードを綴ったエッセイ。光世の温かいまなざしを通して描かれる綾子の姿からも二人の穏やかな生活が伺えます。

『妻と共に生きる』

どちらも読み終わった後、心が温かくなる一冊です。

小学館では5月以降も毎月下旬に配信を予定しています。
5月『共に歩めば』『死ぬという大切な仕事』
6月『夕風に立つ』『三浦綾子創作秘話』
7月『愛に遠くあれど』『吾が妻なれば』
8月『太陽はいつも雲の上に』『希望は失望に終わらず』
9月『夕映えの旅人』『綾子・光世 愛つむいで』
10月『妻・三浦綾子と生きた40年』『愛と光と生きること』
11月『二人三脚』『綾子・光世 響き合う言葉』
12月『青春の傷痕』『ジュニア聖書物語』

なお、上記の作品のうち、現在、文学館や書店でお求め頂けるのは下記のとおりです。
『死ぬという大切な仕事』(光文社文庫)
『夕風に立つ』(教文社)
『三浦綾子創作秘話』(小学館文庫)
『夕映えの旅人』(日本キリスト教団出版局)
『綾子・光世 愛つむいで』(北海道新聞社)
『綾子・光世 響き合う言葉』(北海道新聞社)

(文 長友あゆみ)

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