【復刊しました】新装版『愛の鬼才』文庫本 [ 小学館 ]

新装版『愛の鬼才』文庫本 [ 小学館 ]

新装版『愛の鬼才』文庫本 [ 小学館 ]

皆さま、大変お待たせいたしました。
『愛の鬼才』の復刊です。
小学館からの発行となりました。
巻末の解説を森下辰衛氏(三浦文学館特別研究員)が担当しています。

“紙の本で読みたかった〜”という皆さま、ぜひお手にとってお読みくださいませ。

全国の書店でお求めになれます。こちらからどうぞ。

以下は、小学館による紹介文です。

(文責:難波真実)

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神を愛し、ひたすら人を愛した男の軌跡。
 
 人のため、伝道のためにその身を尽くした西村久蔵。神に愛され、神を愛し、そして人をひたすら愛したその生涯を、自らも久蔵の大きな愛に導かれた三浦綾子が辿った感動の伝記小説。
 明治三十一年小樽に生まれ、札幌で育った久蔵は、中学時代にキリスト教と出会い、数えで十八歳のときに受洗する。その後、札幌商業学校の教師として生徒たちと真剣に向き合い、創業した洋菓子店ニシムラでは事業主として多くの人たちに働く場を提供、頼ってくる者はどんな人でも拒むことなくいつでも大きな懐に招きいれた。「人の世話をするならば、とことんまでするべきだ。九十九パーセントではなく百パーセントするべきだ」。
 キリスト者でありながら、戦争に反対せず招集に応じて戦地に赴いた身を悔やみ、戦後は会社を抱えながら、教会への奉仕、伝道、病気見舞い、さらには引き揚者のための農村建設へと精力的に取り組んでいくが……。
 よく泣き、よく叱り、よく怒りもした。しかし、裏切りにあっても人を憎むことはなく、人を信じ続けた。なぜ、そんなにも深い愛を注ぎ続けられるのか。その大きさ、暖かさは、時を経ても多くの者の心を優しく包む。
 

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