開館20周年記念式典等をすべて中止いたします(緊急)

 9月6日未明に発生しました北海道胆振東部地震により被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。
 この地震により多くの被害と影響が出ておりますが、当財団でもこの事情をふまえ、13日に緊急の執行部会議を開き、9月29日に開催を予定しておりました記念式典等を下記の通りすべて中止することにいたしました。
 ご参加を予定してくださっていました皆様方には大変申し訳ございませんが、事情をお汲みいただき、ご容赦とご協力を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
 
 □下記の行事すべてを中止いたします
  ○9月29日(土)午前11時 分館オープニングセレモニー
   ※分館は11時に開館いたします
   会場・三浦綾子記念文学館分館前
  ○9月29日(土)午後3時30分 記念講演会
   (講師・相田みつを美術館館長)
  ○9月29日(土)午後5時 記念式典
  ○9月29日(土)午後6時 記念祝賀会   
   会場・アートホテル旭川

【 中止する理由につきまして 】

 9月6日未明に発生しました北海道胆振東部地震は、死者41名、負傷者681名(11日午後9時現在)と、北海道全域にわたる未曾有の災禍が伝えられています。
 被害の影響は長期にわたって続くことが予想され、その後も余震は続いており、向こう1、2ヶ月に発生する地震はいずれの規模でも“想定外”とは言えない不安な状況をもたらしています。
 三浦綾子記念文学館は、その公益性、大衆性、継続性から、これらのリスクに対し慎重な検討と十分な備えをすることとしました。同時に、お祝いムードは控え、被災者の方々に心を寄せ、復興に取り組みます。

 現在、北海道全体におよぶ被災地や被災者の方々に対する生活支援、心や身体の回復を支える活動が様々な形でおこなわれており、中でも被災地へのボランティア活動はここ1、2ヶ月が最も重要な時期になっています。当財団のイベント開催がこうした活動に影響を及ぼすことのないように留意するとともに、三浦文学ファンの皆さまがそれらの活動に一人でも多く加わっていただけるように呼びかけたいと思います。
 また、このたびの記念イベントには、北海道内はもとより全国から多くのご参加のお申込みを受けておりましたが、震災の影響を受けてご辞退される方もいらっしゃいます。その方々への配慮も考えた次第です。

 三浦綾子と光世は、全国から寄せられる悩み事に、相談にのり、手紙を書いて、一人ひとりに丁寧に向き合ってきました。三浦文学は苦難にどう立ち向かうかというテーマを持ち、三浦綾子記念文学館は“ひかりと愛といのち”を伝える使命を帯びています。これらのことを考え合わせるときに、「三浦綾子ならどうするか」をイメージし、この苦難のときにこそ、被災された方々や、その地域に向き合う活動を優先すべきと判断しました。

【 取り組む活動につきまして 】

 ○当財団と文学館は、こうした状況の一日も早い復興を願い、計画していたイベントをとりやめ、
  被災された方々が苦難を乗り越え生きていくための活動を支援してまいります。

 ○その活動の一つとして、イベント実施で予定していた費用の一部50万円を、義援金として
  被災地にお送りします。さらに、三浦綾子記念文学館内にて支援のための募金活動を引き続き
  おこないます。

 ○東日本大震災のときに実施した「三浦綾子の本を被災地に届ける活動」などの経験をいかし、  
  “文学館だからこそ”できる支援活動を見出し、取り組んでまいります。

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