【行事報告】2022年10月期「三浦綾子文学の世界を知る」第5回目が旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。

2022年10月期文学講座「三浦綾子文学の世界を知る」の第5回目「現代小説の舞台設定あれこれ-札幌編」が、2月15日（水）14時より旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。

当日担当した難波真実より届いた報告をご紹介いたします。

今回は、三浦綾子の物語作品（小説、童話、戯曲）のうち、現代小説の舞台地を皆で確かめました。意外と札幌が多いのです。というのも、綾子が作家デビューした時期は、札幌オリンピックの準備・開催期に重なります。札幌の街が大きく変わり、人口が爆発的に増えました。その影響は大きいのではないかと思われます。また、登場人物の暮らしぶりなどを設定するにあたり、札幌の地名は分かりやすく、とてもぴったりだったのではないかとも思うのです。
旭川をこよなく愛した作家でしたが、舞台設定はそれにこだわらず、読みやすい、分かりやすいものを心がけたことで（出版社の編集方針も影響が大きかったと思いますが）、広く受け入れられたのではないかと皆で推察しました。
次回は、田中綾館長の担当です。お楽しみに！

難波真実