【案内人ブログ】No.45 すばらしい出会い 記・近藤弘子

事務局ブログ

こんにちは、案内人の近藤弘子です。
今年3月17日、初めて骨折をしました。
それも三浦綾子さんの講座(道新文化センター駅前講座)を受講に行くとき、ビルの前の道路で!まだ雪があり段差で足をすべらせたのです。
ボキッと変な音がしましたが転んではいないし捻挫だと思っていました。
受講後、足首が腫れていて歩くのが辛くなってきたけど、骨折ならもっと腫れるはず……。一応病院へ行ったら、
「骨折です。もうちょっとで手術でしたよ」
驚きました……。簡単に骨って折れるんですね(年のせいかも)。

その日の見本林のエゾリス 3月は雪がまだ残っています。 (2021.3.17 撮影)

次の日から24日間の入院生活が始まりました。
綾子さんのエッセイに何度か出てくる進藤病院です。
1週間個室でしたが、固いギブスになると4人部屋へ移りました。
その部屋がなんとすばらしい部屋だったのです。
私の向かいの80代の方は和寒から来られていました。
『塩狩峠』のあの和寒です。塩狩峠記念館のオープン当時を良く知っている方で、ご自宅に綾子さんの本もビッシリある!そして綾子さん、光世さんにも会ったことがあり、『果て遠き丘』のロケを買物公園で観た!!
すごい話がぞくぞく……!!
右のベッドの方は春光台に住んでいる方でした。
『道ありき』文学碑のある場所。うらやましい……!!

『道ありき』文学碑 (2021.04.05撮影)


後から入ってきた高校生は明成高校の2年生。明成はかつて綾子さんの女学校の親友が校長先生でした。でも彼女は綾子さんを知りません……残念。
リハビリの先生にも綾子さんと進藤病院の話をすると驚いていました。

コロナで見舞いの人も来ないなか、私は文学館や綾子さんの話をしてみました。すると高校生が「ステキなところですね」と言ってくださり、『道ありき』の本を三浦綾子読書会からプレゼントすることができたのです。
骨折した時は「綾子さん、どうして……」と思いましたが、こんなにすばらしい出会いを与えてくれた綾子さんに感謝です。
今思うと、自分で自分の綾子さん熱にあきれます。でもファンなんだもの、仕方ないですよね!

by 三浦文学案内人 近藤弘子

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