3大イベントの最初の紹介は、「三浦綾子記念文学館特別研究員 森下辰衛
語りつくす『氷点』12回連続講演」です。
この企画を考えた時、「小説『氷点』は、すでに700万部売れており、幅広く読まれているけれど
小説に描かれている人物、歴史、場所、作者の構想・意図、原罪とは、創作秘話など、さまざまな
切り口から解析した話など聞けたらいいね。」ということから、12回連続講演が生まれました。
いろんな講演会がある中で、1冊の小説を12の切り口で語る講演会はめずらしい、と、いま注目の的に
なっています。
【講演の日程・場所など】
○日 程 | 毎月第3木曜日 午後2時 約1時間の講演 |
○場 所 | 三浦綾子記念文学館 2階図書室 |
○参加料 | 無料ですが、入館料500円が必要です。 |
※なお、文学館では年間パスポート(2,000円)を発売しており、購入いただければこれを利用できます。
【毎月の講演内容】
○4月21日 | 『氷点』はこうして生まれた。 |
○5月19日 | 冒頭から読む<原罪>の森の文学 |
○6月16日 | 「汝の敵を愛せよと」と啓造の苦悶 |
○7月21日 | 佐石土雄とルリ子の物語 ―三浦文学の風景― |
○8月18日 | 洞爺丸事件が語る『氷点』の核心 |
○9月15日 | かけがえのないものを求めて ―『嵐が丘』と正木次郎 |
○10月20日 | 徹 ―ただ一人の兄の愛と罪 |
○11月17日 | 夏枝 ―美という偶像 |
○12月15日 | 村井靖夫と松崎由香子 ―ねじれた愛の深層 |
○1月19日 | 陽子 ―清さと淋しさの道 |
○2月16日 | 陽子への遺書 ―<ゆるし>への希求の始まり |
○3月15日 | 高木と辰子、それぞれの『氷点』の物語 |
【講演する人 森下辰衛さんとは】
福岡女学院大学助教授を経て2007年に旭川市に転居し三浦綾子研究に専念。
三浦文学館では文学講座の講師、特別展・企画展制作、「三浦文学案内人講座」講師
などに係わるほか、全国の三浦綾子読書会の主宰、各種講演会、朗読会の解説など多彩な活動を行っている。