小中高校生、入館料は無料です! ――青少年育成事業のいっそうの推進に向けて

三浦綾子記念文学館ではさまざまな事業を行っていますが、私がおもに関わっているのが、「青少年育成事業」です。若い世代に向けた文学的啓発のための事業ですが、さっそく、この1年を振り返ってみましょう――

1年のお正月明けは、「三浦綾子作文賞」の表彰式から始まりました。来年で20回目を迎え、小中高校生の読書感想文のほか、自由作文も募集しています。

7月には「第2回文学フリマ札幌」(@さっぽろテレビ塔2F)に出店し、朗読劇の台本などを販売しました。おかげさまで完売に近く、近くに出店した大学生はじめ、若い世代とも交流ができました。来年7月7日(日)の開催も今から楽しみです。

11月には、「全国大学ビブリオバトル北海道地区決戦B」を開催。道内4大学から5人の発表者(バトラー)がお気に入りの本を紹介し、大学生が読みたい/薦めたい本の傾向もうかがえました。ちなみにこの日のチャンプ本は、映画化でも話題の、志駕晃『スマホを落としただけなのに』(宝島社文庫)でした。

来年2月23日(土)には、「高校生弁論大会」が開催されます。ビブリオバトルは「5分間」で本を紹介しますが、弁論は、「7分間」でしっかりと主張し、聴衆に想いを共有させる競技。ビブリオバトルとの話し方の違いが、興味深いところです。

さて、9月の分館オープン以降、入館料が変更になりました。小中高校生は、まったくの「無料」になったのです(以前は、小中学生100円、高校生は300円)。

文学館2階の図書室で読書を楽しんだり、分館の多目的室で受験勉強(?)など、何度でも、自由にご利用いただきたいと思います。Wi-Fiも素早くつながり、調べ学習もできますよ。次の世代への継承に向けた青少年育成事業は、今後、よりいっそう進めていきたいと願っています。

それでは皆さま、楽しいクリスマスを、そして、良いお年をお迎えください!

田中 綾

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