三浦綾子記念文学館が、昨年から始めた朗読会は、「ミラクル」と名付けられた。
「ミラクル朗読会」って、何?
朗読の魅力。それを知っている人のすそ野はまだまだ狭い。だから、朗読会へ誘われても二の足を踏む人も少なくない。三浦文学館では、どうすればより多くの人に朗読の魅力を知ってもらえるか。考えたのです。
そこで始めたのがミラクル朗読会。たとえば、昨年の。「落語と朗読~2つの話芸の違いを楽しむ」として行った、朗読会に落語もコラボレーションしたもの。
楽しそう、聞いてみようかな、と思った人が気軽に参加してくれました。
また、「ふたりがたり」という朗読会では、口述筆記で出来上がった作品のゲラを一番最初に綾子さんに読んで聞かせたという夫の光世館長と朗読者の女性とが、短編小説で登場人物を分け合って“かけあい”で朗読したもの。いろいろな組み合わせの朗読会を開催したのです。
今年は次のような「ミラクル」を企画してみました。
朗読会の会員になると、5回で1,500円で聞けますので、文学館に問い合わせください。
○ミラクル1
「ふたりがたり」
日時 5月26日(土) 14時
◎聴きどころ◎
一冊の本を、朗読者(札幌音夢の会)と光世館長のかけあいで朗読。
昨年大人気でした。
○ミラクル2
中村啓子朗読会“星野富弘の世界―でも、その傷のところから”」
日時 7月 1日(日) 14時
◎聴きどころ◎
・今年で3回目の中村啓子さんの朗読。日本の「音の匠」であり、東京
朝日カルチャーセンター朗読講師、『氷点』や『塩狩峠』を朗読したC
Dを発売。NTT時報や銀行のATM機案内などでも有名。
・今年は、全国各地で星野富弘の本を朗読しているものを森下辰衛
三浦文学館研究員の解説を交えながら朗読する。プロの朗読を味
わっていただくことができます。
○ミラクル3 「朗読競演」
日時 7月28日(土) 14時
公募により読み手募集。三浦綾子短篇小説を複数の朗読者で読み切ろう、
という館初の試み。読み手の個性を楽しめます。
○ミラクル4 「一度に楽しむ“朗読”と“落語”」
日時 9月 8日(土) 14時
HBCの大川せい子さんと旭笑長屋のナナカマド紅丸さんの“話”の面白さ、
楽しさ、違いを知れる3次元の魅力体験。
○ミラクル5 (三浦綾子祭の時に開催)
日時 10月 8日(月・祝) 14時
昨年はNHKの村上里和さんの朗読でした。朗読者をいま交渉中です。
期待していてください。