今年の
三浦綾子祭は
10月6日(日)の
響演!津軽三味線
~旭川が誇る3人の若獅子たち~
から始まりました
演奏の中心は
津軽三味線の本場・青森県の
「津軽三味線 日本一決定戦」で
いずれも日本一に輝く
旭川在住の3人の若者です
菅野優斗さん(18歳)
菅野琴音さん(16歳)
千葉楽人さん(15歳)
会場は超満員
1階席は早々に埋まり
2階で聴く人もいました
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二日目は
お馴染の森下先生による
講演会が開かれました
タイトルは
三浦綾子と“母なるもの”
~いのちとことばを育んだ女性たち~
森下先生のお話は
いつ聞いても研究者らしい
極め細やかな視点に溢れています
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三日目は
新企画
旭川今昔物語
「伝説の亀やのカツ丼とニュー北海ホテル」
~厨房から見た旭川~
お話を
元旭川グランドホテル総料理長の
清野幸栄さんにお願いし
私(齋藤)との対談形式で進めました
旭川に住む者にとってはとても懐かしい
亀やの名物カツ丼のタレにまつわる秘話や
石炭で調理していた頃のお話
そしてプロの技の極意など
興味深いお話をたくさん伺いました
この時期は作家・三浦綾子が活躍した頃で
ニュー北海ホテルは『氷点』にも登場します
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四日目は
鹿野誠一さんと
七条佳乃子さんによる
クラシックギターの
名曲コンサートが開かれました
鹿野さんは旭川屈指のギタリスト
七条さんは今後プロを目指す
高校一年生の超新星
素晴らしい音色に包まれて
至福の時間を過ごしました
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コンサート終了後に
鹿野さんが院長を務める
旭川育児院の子供たちが
二階から降りてきて
なにやら紙を手渡しています
何が書いてあるのかと思ったら
ギターや鹿野さんの顔の絵と
「院長お疲れさまでした」
と書かれていました
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五日目は
表千家同門会旭川支部の皆さんのご協力をいただき
初めてのお茶会
三浦綾子祭記念茶会
~『千利休とその妻たち』~
が開かれました
かぐわしいお香とお茶の香りと共に
華やかで優美な雰囲気が
館内いっぱいに溢れました
「文学館でのお茶会素敵ですね」
と大好評でした
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六日目は
季節風 アコースティックライブ
~秋色の風にのせて~
季節風は
ご夫妻で活動を続ける旭川のフォークデュオ
1978年の
世界歌謡祭で銀賞に輝いている
実力派のお二人です
この日はベースを加えての演奏でした
奥様の透き通るような美しい歌声
ご主人の超絶ギターテクニック
すべてが素晴らしく
心の中に
ポッっと温かい灯が燈ったような
気がしました
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いよいよ最終日
この日は午後1時から
旭川郊外にある
観音霊苑の綾子さんのお墓参りが行われました
午後2時からは
文学館の中央ホールで
NHK旭川放送局アナウンサー
村上里和さんによる朗読会が開かれました
タイトルは
“君よ君よ還り来よ天の国より”
『道ありき』から前川正さんの愛と死
三浦光世さんとの出会いという
『道ありき』の中でも
最もドラマチックで重要な部分の朗読でした
情感たっぷりに表現される
愛と死の物語は
聴衆の胸を深く打ちました
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夕方6時から
「三浦綾子さんを語る夕べ」が
90名を超える方が出席し
市内の花月会館で開催されました
松本道男専務理事から
来年の「氷点50年」に関する
記念事業の骨子について
報告がありました
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こうして
今年の三浦綾子祭も無事終了しました
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ご来館いただいたお客様はもとより
ご出演いただいた皆さん
そして
寒い中での駐車場の整理
夜間の会場セッティングなど
様々な場面で支えていただいた
男性ボランティアの皆さん
ご協力いただいた
すべての方に心より感謝申し上げます
本当にありがとうございました
(文責:齋藤幹太)