みなさまお変わりございませんか。
三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』が12月13日(火)に開催されました。
タイトルのとおり、三浦綾子の長編小説『天北原野』を毎回少しずつ読み進め、今回は下巻「犬の声」の章についての感想や意見を交わしました。
講師の森下辰衛(三浦綾子記念文学館特別研究員)から報告が届きましたので、ご紹介いたします。
2022年12月13日(火)13時30分より、文学館2階図書コーナーにて三浦綾子読書会が開かれました。
前回はコロナ感染の急拡大でお休みしましたので2ヶ月ぶりとなりました。下巻「犬の声」という短い章でしたが、今日は東京練馬からのご夫妻も参加されて10人で輪読の後、感想を語り合いました。
章の題名「犬の声」について多くの意見が出ました。
犬は一度だけしか出てこないのですが、この章ではあき子が前半は弥江と、後半では貴乃と共に感じる淋しさが主な主題になっていることと関連しているというところまで、皆さんで読み深めることが出来ました。
仮病を使ってまで、戦争から帰って来ようとしている完治のなかにある「自分のためならなんでもする」生き方が周りの者を不幸に陥れていってしまうことの淋しさを痛く知るあき子が、いよいよ行き詰まりながら、しかし他方で、教会の讃美歌にじっと耳を傾ける場面が印象的で、多くの方々が、そのあたりの感想を語ってくださいました。
次回は1月17日火曜日13時30分から、次の「煤」の章の前半を読みます。
森下辰衛からの報告による
次回は1月17日(火)13時30分~15時30分に開催予定です。
『天北原野』下巻 「煤」の章の前半を読み進めてまいります。
来月は、第2火曜日の開催ではございませんので、ご注意をお願いいたします。
詳細は後日改めてお知らせをいたします。
ご不明点がございましたら、三浦綾子記念文学館までお問い合わせをいただければ幸いです。
マスクのご着用・手指のご消毒等、三浦綾子記念文学館の感染予防対策にご理解とご協力をお願いいたします。電子入館券や有効期限がない回数券(12枚綴り・郵送でお送りいたします)を是非ご利用ください。
『天北原野』は文庫本・電子書籍でお求めになれます(文庫版は下記カートからもお求めになれます)。 冒頭部分は、「三浦綾子小説作品 はじめの一歩」のこちらから無料でお読みになれます。
『天北原野』上 三浦綾子電子全集(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/digital/09D015670000d0000000
『天北原野』下 三浦綾子電子全集(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/digital/09D015680000d0000000