“氷点のまち旭川”で、「三浦綾子電子全集」の記者発表!

 2012年9月11日。三浦綾子の文学作品にとっては新たな1ページが開かれた大切な日となりました。 
 三浦綾子の自著で全単独著作80作品が、小学館より10月から約10か月で「三浦綾子電子全集」として配信されることが発表されたのです。
 三浦綾子は1922年4月25日旭川で生まれてから77歳の生涯を終えるまでふるさと旭川で過ごしました。64年に朝日新聞の一千万円(現在では一億円相当)懸賞小説に『氷点』で当選して以降、単著作品82点(内2点は絵本、共著を含めて168点)を発表しました。(今回は絵本を除いて電子書籍化)
 三浦作品は世界14カ国で翻訳され、国内では4,300万冊を超えて今も読み継がれていますが、絶版になったものも38作品あり、文学館を訪れる人や全国の三浦文学ファンからは、店頭で販売されていない本の問合せ、「読みたい」という声が多く寄せられていました。
 今回の電子書籍は、小学館の創業90周年と三浦綾子生誕90年の共同企画として実現したものであり、三浦文学にとって将来につながる画期的な事業となりました。
 記者発表は、旭川市内のホテルで行われ、東京から13社、地元のマスコミ12社が出席、全国にこのニュースが配信されました。
 三浦綾子記念文学館では、このたびの電子書籍化の内容と10月12日から配信される作品などをホームページを通して順次伝えていきます。


△「三浦綾子電子全集」の配信を発表する(株)小学館白井勝也副社長


△「綾子も天国からきっと感謝しています」とお礼を述べる夫の三浦文学館・三浦光世館長


△電子書籍のリーダー端末機を手にして、88歳の館長は「これで読めるの」と驚いた様子。


△記者発表の会場(会見別室)に展示された『氷点』の3つある生原稿や取材ノート、初展示の名前のサインなどの練習をした書を撮影するTV


△展示資料を熱心に説明する文学館特別研究員森下辰衛さん、学芸員の小泉雅代さん。記者の皆さん真剣な質問に息つく間もなし、だったようです。

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