『塩狩峠』50年 「三浦文学でまちおこし」(1)
来年は『塩狩峠』50年。半生記で読まれた数はなんと370万部を超えました。近年の電子書籍のダウンロード数も『氷点』と同じくらい読まれているのです。これって、若い世代も読んでいるということですよね。本当にすごい作品です!
『塩狩峠』50年の事業準備がいよいよホンカクテキになってきました。
事業の看板は……。「三浦文学でまちおこし」いったいなにをするの!と思われる方もいるでしょう。そのタネを、これからご紹介します。
皆さんご存知のように、旭川市には『氷点』の舞台となった外国樹種見本林があります。『塩狩峠』はクライマックスはJR宗谷線(旭川駅から稚内駅までの区間)の塩狩駅、和寒町にあります。『泥流地帯』の起点となったのは大雪山十勝岳の大噴火、上富良野町です。これら三浦3作品のいずれもミリオンを超える小説の地域(まち)は、隣り合っているのです。そして……、偶然は重なるものです。『塩狩峠』50年と機を一にして、『氷点』ドラマ化映画化50年、十勝岳爆発90年と、ともに来年節目を迎えます。
そうです。今回の発想のキーワード、それは「節目」、「隣接」、「小説」でした。
12月10日。
三浦文学館に、3つの地域で活動をする市民グループとそれを応援する自治体の皆さんが集まりました。いよいよ「三浦文学でまちおこし」活動の始まりです。
どんな妙案や珍案がでてくるのでしょう。知恵は地域の市民の中にあります。
三浦綾子記念文学館ではこの準備の様子を1週間に1度の割合で発信します。
ご期待ください!
(文責:松本道男)