件名の通り、2020年8月20日(木)「北海道新聞」朝刊17面(地域の話題)「三浦綾子さんと優佳良織手携え 生誕100年へ文庫カバー・眼鏡ケース」にてご紹介いただきましたのでお知らせします。
記事本文中に綾子の小説『果て遠き丘』が出てまいります。先日こちらの記事でもご紹介いたしましたが、『果て遠き丘』で優佳良織が登場する場面を再度以下に記します。
この商品は、当館分館氷点ラウンジ及び当館オンラインショップでお求めになれます(本記事のカートからもお求めになれます)。
商品に関するお問い合わせは、三浦綾子記念文学館までお願いいたします。
優佳良織 文庫本カバー・眼鏡ケースセット
優佳良織の織元木内綾さんと三浦綾子との出会いは『氷点』連載後まもない頃。旭川の地で創作に取り組む二人は互いの本質的な凄さを感じ取り、無二の親友に。綾子は優佳良織の上着などを常に身に着けていました。小説『果て遠き丘』には優佳良織を登場させてその美しさを語らせたほどです。
「すてきねえ、ユーカラ織って」
三浦綾子『果て遠き丘』「寒空」(集英社文庫)
ボーイが水を置いて行くと、香也子は浮き浮きといった。コーヒーラウンジのコーナーに、旭川の民芸品であるユーカラ織が陳列されている。「流氷」「秋の摩周湖」「さんご草」などと、テーマのついたユーカラ織の色は、どれも深みを帯びて美しかった。流氷の濃い青、さんご草の赤、それぞれに恵理子の心を捉える美しさがあった。
「ユーカラ織の色って、青色ひとつ出すのに、色を何十種類も使うんですってよ」
洋裁をする恵理子は、特に心ひかれるようであった。
「へえー、何十色も?」
香也子はあいづちを打ち、自分の背にある陳列棚を見た。
この商品は、優佳良織の中でも人気の高い「白鳥」を文庫本カバーと眼鏡ケースをセットにし、2022年の三浦綾子生誕100年に向けた共同企画商品、第1弾といたしました。しおりもついています。
『果て遠き丘』全4巻 [ 手から手へ 文学館限定復刊シリーズ ]
『果て遠き丘』は『泥流地帯』と同時期に書かれた小説です。電子書籍版はございますが、紙の本は絶版となっておりました。この度、「紙の本で読みたい」という声にお応えし、当館で受注生産して一時的に復刊することにいたしました。読みやすいように文庫本より活字を大きくしています。
当館事務室のコピー機による簡易印刷であることと、お届けに2週間程度かかる場合があることをあらかじめご了承願います。
耳で愉しむ~朗読 『果て遠き丘』七瀬真結
三浦綾子生誕100年記念事業として製作された朗読『果て遠き丘』をただいま当館サイトで配信中です。七瀬真結さんの朗読で、読むのとはまた異なる味わいをお楽しみください。
パソコン、スマートフォン、タブレットでお聴きになれますので、家事や作業をしながら
※Podcast(ポッドキャスト)・Spotifyでもお聴きになれます。
※オーディオライブラリーの配信は継続して行いますが、CD化したものがオンラインショップからお求めになれます。
※CD版[13]以降は順次追加いたします(1~2か月に1点のペースです)。
2020.8.26更新
「(本記事のカートからもお求めになれます)」と記していたにも関わらず、本文中にカートの設置がされておりませんでした。お詫び申し上げるとともに本日設置いたしましたことを報告いたします。