「民」の「新芽」

北海道に“100の道”が誕生したのはつい先日のこと。
100の道がどんな意味を持つのか。誰が選ぶのか。何を目安に選んだのか。と、出口の見当たらない疑問という迷路を彷徨いながら、その一つに選ばれた道を新聞の中に発見した時は目が点になった。「氷点通り」、と。確かに書かれている。
旭川市内では、「プラタナス通り」「パリ街」とともに3つの道が選ばれている。北海道新聞社が創刊70周年記念企画として、道民に呼びかけ公募したものだ。
昨年春、「氷点橋」が旭川市民の公募で命名、この橋から三浦文学館までの直線道路1.3キロを地域の人の手で、「氷点通り」(愛称)と名付けられたのはつい昨年秋のこと。
その道が、あまたある北海道の道の中で「道民に選ばれた道」となった。
そうか、100の道は道民の「こころの中に残る道」として選ばれたのだ、と自分なりに迷路の出口を見つけたような気がした。
そして…。
今度は、市民の手で「氷点ものがたり」をこの道につくろう、という企画が盛り上がっている。民間の地元企業による文化芸術支援活動「企業メセナ活動」と地域住民たちの発案だ。
さて。どう動きだそうと言うのか。
この「民」の「新芽」は。


△「ほんかいどう100の道」に選ばれた「氷点通り」

タイトルとURLをコピーしました