文学散歩「綾子が初めて見た海」ルーツをたどる苫前・1日旅


〈オートキャンプ場からの展望 天売・焼尻 写真提供:苫前町役場〉

汽車はようやく留萌駅を発った。と、窓の外を飽かずに眺めていた私の目に、突如、夏の日に輝く海が見えた。その瞬間の驚きの何と大きかったことか。私は思わず立ち上がって、大声で叫んだ。
「海だっ!あれ!あそこに海が見える!」 
(『草のうた』17)

三浦綾子の心の原風景には祖母が優しい口調で語るお話の時間、そして小学校4年生の8月に初めて見た苫前の海がありました。
綾子は苫前をモデルに『天北原野』のハマベツや『嵐吹く時も』の苫幌村を描いています。綾子は登場人物の故郷として描いただけでなく、『氷点』では夏枝が啓造の日記を見て陽子の出生の秘密を知り呆然として「何の脈絡もなく、少女のころ海水浴に行った苫前の海が目にうかんだ」と、夏枝の原風景としても登場させています。
そんな苫前はどんなまちなのか、綾子のルーツを一緒にたどってみませんか?
バスでの気軽な一日旅。文学館特別研究員・森下辰衛先生の解説や朗読もありますよ。
皆様のご参加をお待ちしています!

【日程】9月7日(金)
【行先】苫前
【参加費】5,000円
【集合場所】文学館
【定員】40名 ※先着順 

【行程】
8:00 文学館集合
8:05 出発 *車中にて、森下辰衛先生解説
10:10 旧花田家番屋(小平町)見学
11:05 郷土資料館 見学
11:50 堀田鉄治氏お墓
12:10 昼食
13:30 岡田商店 海産物のお土産をご購入♪
14:05 堀田鉄治氏出生跡地(車窓から)*森下辰衛先生解説
16:45 文学館到着、館内見学
17:15 解散

【お申込み方法】
★旭川市内にお住まいの皆様は……
ご希望の方は、文学館にお電話またはメールにてお申込みのうえ、参加費5,000円を文学館受付にご提出ください。

★旭川市外にお住まいの皆様は……
ご希望の方は、文学館にお電話またはメールにてお申込みください。後日、参加費の振込方法をご案内いたします。

三浦綾子記念文学館 
TEL 0166-69-2626
e-mail toiawase@hyouten.com

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