【行事報告】2020年9月15日(火)午後1時30分から 三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』が開催されました。

事務局ブログ

 先月より、長らくお休みをしていた 読書会「ゆっくり読む『天北原野』」を再開いたしました。
 昨日9月15日(火)午後1時30分から2時間にわたり、三浦綾子記念文学館本館2階図書室で開催いたしました。当日講師を務めた特別研究員の森下辰衛から報告をいただきましたので紹介します。

『天北原野』上巻「藤八拳」後半(三~五)を輪読し、語りあいました。今日の参加者は9人、コロナの影響でまだ完全に回復しませんが、前回より2名増えました。
貴乃を近くで見て、孝介はその静かさの持つ力に打たれ、憧れつつも地に足のついた生活をしなければと思い、義弟でも良いと思い始めました。しかし、そのために孝介が貴乃の生活を守ろうと考え梅香を落籍せて札幌に行かせようと考えたことから、その波紋が様々な形で広がって、かえってあき子を追い詰めてもゆくという箇所でした。それぞれが秘密を持つことで、本当には何も言えない重苦しい会話が『氷点』にも似て、しかしまた一人一人の心に生じてくる変化も丁寧に書かれているのを、じっくり語り合えた良い会になりました。マスク、向き合わない配置と距離、など気をつけました。

 次回は10月20日(火) 午後1時30分から行い、 『天北原野』上巻「ループ線」 (一)以降を読んでいきます。引き続き予防対策を講じ、皆様が安心して参加できるように考慮して読書会を行っていきます。

 事前申込および参加料は不要ですので、直接会場までお越し下さい。
 別途当館入場料が必要となります。お得なカフェ特典付き電子チケットや回数券を是非ご利用ください。
 お問い合わせは三浦綾子記念文学館まで電話・メールでお願いします。


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『天北原野』上 三浦綾子電子全集(小学館)
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