【館長ブログ「綾歌」】「三浦光世/こうせ」を探してみると~国会図書館デジタルコレクションの楽しみ

「綾歌」館長ブログ
三浦光世 2013年11月28日(北海道新聞提供)

2024年は、三浦光世生誕100年の年にあたります。

あらためて、光世自身の足取りをたどりたいと思うとき、たいへん役立つのが国立国会図書館デジタルコレクションです。
https://dl.ndl.go.jp/

ありがたいことに、全国どこにいても、利用者登録(本登録)をしてログインすれば、自分のパソコンやスマホで資料を閲覧することができます。とくに昭和期の雑誌資料が豊富で、新たな発見にもつながります。

試みに、「三浦光世」の名前で検索すると、歌誌「アララギ」はじめ、栃木県の将棋研究会で発行されていた「将棋評論」という雑誌資料を読むことができました。

中頓別営林区署に勤めた16歳のころに将棋を教わった光世が、長く将棋を趣味としてきたことは知られています。20代の光世は、その雑誌の詰将棋欄に応募して、解答を褒められていたこともうかがえました。「読者の声」欄に投稿したり、さらに、1949年6月号には随筆「雅号」が掲載されていました。それによると、光世は1947年頃から「遅歩」というペンネームを使い、2年後には「鈍歩(どんぽ)」と号して悦に入っていたところ、兄から「どうも汚い感じがする」と言われてしまったとか。綾子に出会う前の光世の、ユーモアあふれる筆致も味わえて印象に残ります。

そして、さらにお試しいただきたものは、「三浦こうせ」での検索です。

かつて、光世は自分の名前が女性と間違われることが多いので、筆名を考えていたのでした。その筆名で「アララギ」に掲載されたものがいくつか出てきます。

イエスの足に泣きながら口づけせし女の愛の種類を聖書は言はぬ

「アララギ」昭和三十一年五月号 五月集 其二 土屋文明選
旭川 三浦こうせ

雪蟲の舞ふ松林出で来れば胡桃林の急に明るし

「アララギ」昭和三十二年一月号 一月集 其三
旭川 三浦こうせ 

ぜひ、いろいろと調べて“発見”を楽しんでみてください。

田中綾

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