氷点ラウンジ、オープン!

昨年9月にオープンした「分館」ですが、10月12日に、リニューアルオープンいたしました。https://www.hyouten.com/hyoutenlounge “ヒト・コト・モノが出会う待合室”をコンセプトに、“世界でたった一つ”のオーダーメイドグッズと“出会える”空間となっています。 たとえば、ひときわ目を引くのは、何種類ものイラストによる特製ブックカバーや、B5サイズのノート。デザインは、旭川市や和寒町など文学館近隣で活躍するクリエイターの方々によるものです。

私のお気に入りは、内側のページや表紙のタイトルなども選べるB5ノート。さっそく、レッド系のクリスマスカラーの表紙に「AYA NOTE」のタイトルを入れてもらい、縦書きにも横書きでも対応できる方眼紙のページを選んで作ってもらいました。

また、三浦綾子の写真がデザインされたノートの中身は、三浦文学の言葉が大きく印刷された「なぞり書きノート」です。薄く印刷されたその言葉を、ペンなどでなぞって、一文一文をかみしめながら書き写すことができます。

ところで、リニューアルオープン当日、文学館のボランティアさんたちの話題を集めていたのが、オリジナルコーヒーカップでした。三浦綾子のシルエットをあしらった大きめの器で、こちらは非売品(だからこそ、ぜひ分館でお手にとってみてください)。 本館カフェとはまた異なる趣きで、「氷点オリジナルブレンドコーヒー」はじめ、「焼きドーナツ(プレーン/チョコ)」のボリューミーな美味しさも堪能できます。

そして、コーヒーを運ぶトレイに敷いた1枚の紙にも、ぜひご注目ください。綾子さんが口述して、光世さんが書き取った『果て遠き丘』の原稿が印刷されているのです。句読点の確認や、書き直し、うっすら見える“見せ消ち”部分など、テクスト・クリティークに挑戦したくなる興味深い資料となっています。

カレンダーも、残すところ2枚。さて、今日もコーヒーで暖まりましょう。

田中 綾

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