【レファレンス事例:解決】「漂流」と「失われた機会」はどの本に収録されているか?

ただいま配信中の下記文学講座に出てくる綾子の2つのエッセイについて質問がございましたので回答いたします。

質問(Question)
回答 (Answer)
「漂流」について
「失われた機会」について
参考資料 (Reference materials)
備考(Notes)

質問 (Question)

 2020年5月15日(金)午後2時から配信された文学講座「旭川ゆかりの文学者を知ろう 井上靖 旭川ゆかりの文豪・井上靖に迫る」を生配信中にみた。第1回目「井上靖と旭川」の動画中に出てくる綾子のエッセイ「漂流」と「失われた機会」が読みたい。どの本に掲載されているのか?

回答 (Answer)

「漂流」について

資料1から、「漂流」の初出は、『井上靖歴史小説集 第六巻(おろしや国酔夢譚)』「月報」(岩波書店、 1981年11月30日)、のち 『ひかりと愛といのち』(岩波書店、1998年12月18日)に 「「漂流物語」『海嶺』について」で収録されていることがわかる。
資料1から、『ひかりと愛といのち』 単行本(資料2)を確認。ただし、ただし、現在入手できるものは電子書籍版(資料3)のみである。

「失われた機会」について

資料1より、「失われた機会」は、井上靖記念館会報「赤い実の洋燈」の創刊号(1993年5月6日、井上靖ナナカマドの会)が初出で、のち 『小さな一歩から』 (講談社、1994年11月21日)に収録された。資料1から単行本(資料4)と文庫本(資料5)を確認し現在は電子書籍版(資料6)のみが販売されている。

参考資料 (Reference materials)

【資料1】岡野裕之著『三浦綾子書誌』勉誠出版 , 2003.4
【資料2】三浦綾子著『ひかりと愛といのち』岩波書店 , 1998.12
【資料3】三浦綾子著『ひかりと愛といのち』小学館「三浦綾子電子全集版 ,小学館, 2013.6.14
https://www.shogakukan.co.jp/digital/09D016170000d0000000 (2020/5/19確認)
【資料4】三浦綾子著『小さな一歩から 』講談社, 1998.12
【資料5】三浦綾子著『小さな一歩から 』講談社文庫版,講談社, 1997.11
【資料6】三浦綾子著『小さな一歩から』小学館「三浦綾子電子全集版 ,小学館, 2013.5.10
小学館版電子全集版
https://www.shogakukan.co.jp/digital/09D016100000d0000000 (2020/5/19確認)

備考(Notes)

質問者が見たのは下記の動画である。

 

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