【事業計画づくり】⑥―光世館長と同郷の作家、「加藤多一の世界展」

三浦綾子生誕90年の事業の一つで、4月から6月まで特別展「加藤多一の世界・“馬”と“川”」の準備が進められています。
児童文学者として全国で活躍している加藤多一氏は、三浦綾子さんの夫光世さんと同郷の滝上町出身。同氏は永い間三浦綾子夫妻との交流を続け、三浦綾子記念文学館が開館時に創設した「三浦綾子作文賞」の選考委員を現在まで13年間にわたって続けています。
北大を卒業後、札幌市職員時代「札幌芸術の森」設立に責任者として携わり、52歳で退職後稚内北星短大教授、オホーツク文学館館長、剣淵絵本の館の活動など多彩な活動を繰り広げています。
氏は、「私は馬と川が好き」と自らの主題を定め30数冊を数える作品著していますが、そのほとんどがこの「馬と川」を通して厳しい北海道の自然の中で闘ってきた人々の暮らしや開拓の歴史、戦争などとのかかわり見つめ、人間の心を射抜くものとなっています。
展示では、主題であった“馬”と“川”がどのように自身の心の深層に描かれ作品として醸成されていったのかを浮き彫りにするものとしたいと思っています。
□「加藤多一の世界」展の概要
・タイトル「加藤多一の世界・“馬”と“川”」展
・会  期  2012年4月1日(日)―6月10日(日)
・展示構成
1.加藤多一の原風景
Ⅰ.馬を洗った川 ~ふるさと滝上・サクルー川~
Ⅱ.北の原野を耕した馬
Ⅲ.馬と戦争の時代
2.4作品の原画を通して読む加藤多一の作品
Ⅰ.『原野に飛ぶ橇』 彫刻家 佐藤忠良作品(北海道文学館所蔵)
Ⅱ.『馬を洗って』  (剣淵絵本の館所蔵)
Ⅲ.『はるふぶき』  (剣淵絵本の館所蔵)
Ⅳ.『北の川をめぐる九つの物語』 (堀川 真氏所蔵)
◇関連事業
■4月 1日(日) 午後2時
○加藤多一講演会
5月12日(土) 午後2時
○朗読会 加藤多一作品「北の川をめぐる九つの物語」
~9人の読み手が読む~
6月 2日(土) 午後2時
○朗読とギターでつむぐ 加藤多一の代表作『馬を洗って』
朗読  福田洋子 (こども冨貴堂店主)
ギター 平原一良 (北海道文学館副館長)
※参加料はいずれ無料 場所は三浦文学館


△30作を超える加藤多一の本

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