「被災地に三浦綾子の本を送る活動」にぞくぞくと。1万2,318冊。

 三浦綾子記念文学館が昨年9月から取り組み始めた「被災地に三浦綾子の本を送る活動」に、遠くは沖縄、福岡、広島、大阪、東京など全国各地から本と募金が送られています。

「手ばなしたくない本ですが、苦しんでいらっしゃる方のためになるなら」「母の本棚を眺めてみると、まだ読んだことのない本やもう一度読んでみたい本がたくさんありましたので、もう一度読んでから少しづつ送れたら」と、本を寄贈する人の1冊1冊に込められた思いがメッセージで書かれてきます。寄贈者の多くは大事に所蔵していただけに1人の寄贈する冊数は少ないにもかかわらず、寄贈本の総冊数は1月24日現在1万2,318冊に達しています。
 「本の送る活動」は、三浦綾子読書会(全国約70か所 会員約2,000人)、三浦文学館賛助会友の会(全国会員2,700人)、文学館ボランティア「おだまき会」(会員100人)、生駒組企業メセナ委員会などの団体と賛同する個人で実行委員会(代表 東郷明子)をつくり、呼びかけた結果全国から大きな反響がでているものです。
 館には、12月にはこの取り組みを知った被災地から、すぐ送ってほしいという依頼が入り、年末から正月にかけすでに1300冊が被災者のもとに届けられています。
 本の寄贈や募金は2月末まで続けられ、5月には実行委員会のメンバーのなかの6人が車で被災地に運び、現地の協力者と連携し仮設住宅や公共施設・個人に配本することにしています。
 なお、5月前に送付を希望するする地域や施設、個人には、文学館に連絡があり次第できる限り要望に応じることにしていますので、いつでもお申し込みください。


△全国から送られてくる三浦綾子の本。その整理作業が毎日続けられています。5月には、被災地に届けられます。

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