旭川では10月13日(木)に初霜が観測されました。
みなさまお変わりございませんか。
三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』が10月11日(火)に開催されました。
タイトルのとおり、三浦綾子の長編小説『天北原野』を毎回少しずつ読み進め、今回は下巻「貯炭ストーブ」の章についての感想や意見を交わしました。
講師の森下辰衛(三浦綾子記念文学館特別研究員)から報告が届きましたので、ご紹介いたします。
10月11日(火)13時半より、三浦綾子記念文学館本館2階図書コーナーにて、ゆっくり読む『天北原野』の読書会が開かれました。
今回は下巻の「貯炭ストーブ」の章を参加者5人で輪読し、語り合いました。
息子加津夫が完治に似たふてぶてしさを持ち始めたことに心を痛める貴乃、様々な事情が分かって来たために居場所を失い行き詰まって来たあき子がイワンに再会してしまう場面、そして召集礼状が来た孝介がそれを貴乃に見せる緊迫感のある場面を読み、朝の“貯炭ストーブ”のように再び燃え始める、情念や嫉妬、罪の波及力などを感じた方が多いようでした。
出征する完治を旭川の師団通りで追いかける父伊之助や京二を可愛く思いながら声をかけないイワンの父シーモノフの心なども地味ながら、陰影と奥行きのある味わいのある章でした。
次回は11月8日(火)次の章「犬の声」を読みます。(文責:森下)
森下辰衛からの報告による
次回は11月9日(火)13時30分~15時30分に開催予定です。
来月は『天北原野』下巻 「犬の声」を読み進めてまいります。
詳細は後日改めてお知らせをいたします。
ご不明点がございましたら、三浦綾子記念文学館までお問い合わせをいただければ幸いです。
マスクのご着用・手指のご消毒等、三浦綾子記念文学館の感染予防対策にご理解とご協力をお願いいたします。電子入館券や有効期限がない回数券(12枚綴り・郵送でお送りいたします)を是非ご利用ください。
『天北原野』は文庫本・電子書籍でお求めになれます(文庫版は下記カートからもお求めになれます)。 冒頭部分は、「三浦綾子小説作品 はじめの一歩」のこちらから無料でお読みになれます。
『天北原野』上 三浦綾子電子全集(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/digital/09D015670000d0000000
『天北原野』下 三浦綾子電子全集(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/digital/09D015680000d0000000