【ちかごろ】ナナカマドの実が色づいてきました!

事務局ブログ

 今日から9月になりました。皆様お変わりございませんか。
 本日は文学館までの道沿いに植えられているナナカマドの実が色づいてきましたので、その写真をお楽しみいただければ幸いです。
 

 ナナカマドは、旭川市のシンボルツリーと言われているが、それとは関わりなく、私はこの木をこよなく愛してきた。芽吹きの頃の、あのオリーブ色というのか、いい様もなく瑞々しい色が好きだ。六月頃になって、遠慮勝ちに咲く白い小さな花も、何か誠実な人柄でも見るようで、心が安らぐ。八月にはいつの間にかつぶらなナナカマドの実が少しずつ色づき、新秋の九月ともなれば、真っ赤な実が青空の下に輝く。そして葉も実も真紅に燃える秋になる。

三浦綾子「ナナカマドの街を夢見て」(講談社文庫版『心のある家』所収)より

 いかがでしたか?
 今回は綾子が愛したナナカマドの写真を綾子の随筆「ナナカマドの街を夢見て」の文章とともにご紹介いたしました。この随筆は『心のある家』に収録されており、電子書籍(小学館三浦綾子電子全集『心のある家』)でお読みになれます。
 ところで、先日岐阜県にお住まいの方から「中日新聞」の読者投稿欄「くらしの作文」(2017年11月5日)を送っていただきました。拝読しながらお一人お一人が様々な思いを胸にご来館されていることを再確認し、気持ちが引き締まりました。この場を借りてお礼申し上げます。
 今後とも展示内容、各種行事、館内サービス等の向上に努めてまいります。
 何かお気づきのことがございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。

 

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