JR旭川駅直結の、イオンモール旭川駅前。2015年の開業なので、三浦綾子・光世夫妻の召天後のものですが、市民にはすっかりおなじみのショッピングモールでしょうか。
その4階にある、お好み焼の「風月」。太麺焼きそばのボリュームも嬉しいお店ですが、壁面の躍動感あるイラストに、食欲もそそられます。しかも、いくつものイラストの中に、なんと、三浦綾子記念文学館の姿を発見! お好み焼のコテ(ヘラ)の表情もキュートで、なんだか夢の国の建物のようですね。
三浦文学にはさまざまな食べ物が登場していますが、実は、お好み焼など“粉もん”はほぼ登場ナシ。「小麦粉」は『石の森』に登場しますが、食べものとしてではなく、ねん挫した足にぬる、という使い方でした(これも三浦文学ならではでしょうか?)。
なので、お好み焼店と三浦文学館のイラストのコラボは、とても新しいものに感じます。
イラストを担当されたのは、小川けんいちさん。
旭川市在住で、旭山動物園のお菓子のパッケージデザインや、ホワイト企業大賞ロゴマークのデザインなど、さまざまなシーンで活躍しておられます。
さて、その小川けんいちさんが、この度、三浦文学館オリジナルパッケージ「蔵生(くらなま)」デザインも手掛けてくださいました。
しっとりした生チョコサブレの「蔵生」は、ロバ菓子司さんの「ザ・さんくろうど」ブランドの銘菓で、三浦光世さんお気に入りのお菓子だったとか。
美味しさに加え、パッケージにもご注目を。中央の手描きの二行は、三浦綾子デビュー作『氷点』の文字です。それをめぐって、原稿用紙や、インク、将棋の駒など、三浦夫妻ゆかりの品々のカットが添えられています。一つ一つのエピソードを思い浮かべながら、味わっていただきたいです。
ちなみに、3つの味わいのうち、アーモンドは新商品だとか。文学館のオープンカフェでも提供していますので、香ばしさをご実感ください。
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田中 綾