みなさま、いかがお過ごしでしょうか。お変わりございませんか。
長い冬が続いていた旭川も、いよいよ春本番。あちらこちらで美しい花が咲き乱れるころとなりました。上富良野神社でもつい最近桜が開花が開花したそうです。
さて、今年の1月に当館職員が休日を利用して『泥流地帯』の町・上富良野にドライブに行ってきたそうです。以下、写真のみですがお楽しみください。
ケンとメリーの木
留辺蘂から見る十勝連峰
パノラマロード江花 かみふらの八景
新栄の丘
旭野やまびこ高地 かみふらの八景
ジェットコースターの路 かみふらの八景
ここから深山峠が見えます。
深山峠は、上富良野の市街から一里半程旭川寄りの所にある。今、六年生の男生徒と女生徒の百人余りは、その深山峠に着いたのだ。屋外運動場程の広さの草地に耕作たちは立った。(略)
三浦綾子『続泥流地帯』「深山峠」(二)より
「すばらしいなあ!」
生徒の一人が、感に耐えないように言う。
「すばらしいだろう。これがお前たちのふるさとだ。よっく心に焼き付けておけ」
三浦綾子『泥流地帯』『続泥流地帯』について
泥流地帯
大正15(1926)年の十勝岳大爆発を題材にした長編小説
作品冒頭部分が「三浦綾子小説作品 はじめの一歩」 『泥流地帯』で無料でお読みになれます。
初出
北海道新聞日曜版 1976(昭和51)年1月4日~1976(昭和51)年9月12日
単行本
1977(昭和52)年3月25日、新潮社より単行本『泥流地帯』として刊行。
文庫本(新潮文庫)
1982(昭和57)年7月25日、新潮文庫『泥流地帯』として刊行。
電子書籍(小学館)
2013(平成25)年1月25日、「三浦綾子電子全集」35「泥流地帯」(小学館ebooks)として配信開始。付録に光世による創作秘話と取材時の三浦夫妻の画像、『泥流地帯』を執筆した時期を含む10年ほどの間に綾子が呼んでいた聖書の画像が収録されています。
底本:新潮文庫『泥流地帯』2011(平成23年)年11月10日、初版第58刷
続泥流地帯
まじめに一所懸命に生きているのに、なぜこんなひどい目に遭うのか。答えの出ないこの大きな問いに、三浦綾子が真正面から取り組んだ『泥流地帯』の続編。
作品冒頭部分が「三浦綾子小説作品 はじめの一歩」 『続泥流地帯』で無料でお読みになれます。
初出
北海道新聞日曜版 1978(昭和53)年2月26日~1978(昭和53)年11月12日
単行本
1979(昭和54)年4月15日 単行本『続泥流地帯』(新潮社)として刊行。
文庫本(新潮文庫)
1982(昭和)年8月25日、新潮文庫版『続泥流地帯』が刊行。
電子書籍(小学館)
2013(平成25)年1月25日、「三浦綾子電子全集」36「続 泥流地帯」(小学館ebooks)として配信開始。付録に光世による創作秘話と上記写真で紹介した「日新尋常小学校跡」の画像が巻末に収録されています。
底本:新潮文庫版『続泥流地帯』、2011年2月15日初版第50刷
『泥流地帯』映画化情報について
『泥流地帯』映画化プロジェクトおよび最新の情報は北海道上富良野町公式ホームページ上富良野町 『泥流地帯』の映画化プロジェクト のサイトおよび北海道上富良野町 『泥流地帯』映画化を進める会公式アカウントTwitterで随時発信されます。当館公式サイト・SNSでも追ってお知らせします。
下記の記事もあわせてお読みいただければ幸いです。
文学碑について
十勝岳爆発災害復興六十周年記念として上富良野町草分神社境内に「泥流地帯」文学碑が建立、1984(昭和59)年5月24日に除幕式が行われました。