【2024年度企画展ご案内】「三浦綾子文学を照らした三つの光」について

事務局ブログ

開催にあたって

次年度企画展の準備にあたって

事務局長 難波真実

 今年度と同じく、次年度の企画展も三浦文学案内人の皆さんと共に準備を進めています。

 2024年は三浦綾子の夫・光世が誕生して100年、逝去して10年です。綾子の執筆をサポートし、晩年は当文学館の館長を務めた三浦光世は、どんな人物だったのか、綾子との結婚前から綾子の死去後に至るまで、その人となりを探ってみようと思います。

 光世が綾子に与えた影響について考察し、〝三浦綾子文学を照らした三つの光〟と題して、

  Ⅰ 与えた光

  Ⅱ 示した光

  Ⅲ 包んだ光

 この三つの切り口で解説することにしました。
 光世が口述筆記のパートナーとして活躍したことはこれまでも折に触れてご紹介してきましたが、それだけではなく、タイトルの提案や、励ましながら執筆のペースを調整するなど、幅広いサポートをしていたことも日記の分析などでわかってきました。

 夫として妻をこよなく愛したこと、信仰者としての生き方を言葉と祈りと行動で示したことなどは、光世がまさに光のように綾子を照らしていた姿の表れともいえるのではないでしょうか。

 夫婦二人で歩んだその道のりを、遺された資料とパネルで構成し展示しますので、ご一緒に味わっていただければ幸いです。

 みなさまのお越しを楽しみにお待ちしております!

三浦綾子記念文学館「文学館カタログ」VO.8(2023年11月)、p13より

主な内容

●開催にあたって

●素顔の光世
 父の死、家族との別離
 運送会社、営林署、腎臓結核
 丙種合格
 同人誌を手に綾子を見舞う
 「愛するか」の声を聴く
 前川正さんに喜んでもらえる二人でいよう
 歌集を上梓する
 将棋はアマチュア六段の腕前

●与えた光
 執筆のパートナーとして
 作家のプロデューサーとして

●示した光
 信仰者としての生き方
 平和を作り出す生き方

●包んだ光
 甘えられる存在
 ユーモアや歌を愛した
 二人で仲良くテレビを観た
 マッサージを続けた

●あたたかき日光ひかげ
 いよいよかな

展示資料

※準備ができ次第、こちらのページに追記をいたします。

本企画展に携わった方(敬称略)

三浦文学案内人

菊地史、工藤和恵、近藤弘子、富樫育代、三浦隆一、毛利禎晴、森敏雄、梁川眞澄、山川弘子、山口眞由美、山谷京子(敬称略・50音順)

三浦綾子記念文学館事務局

  • 資料=小泉雅代
  • 美術=齋藤玄輔
  • 統括=難波真実

三浦文学案内人によるみどころ紹介

※準備ができ次第、こちらのページに追記をいたします。

2024年度企画展開催情報

2024年度企画展会期:2024(令和6)年4月2日(火)〜2025(令和7)年3月20日(木・祝)

会期=2024(令和6)年4月2日(火)〜2025(令和7)年3月20日(木・祝)
開催場所=三浦綾子記念文学館本館2階企画展示室

回廊展2024:2024年(令和6)6月13日(木)~2025(令和7)年3月20日(木・祝)

回廊展2024「河﨑秋子『颶風ぐふうの王』からの現在地」
会期=2024年(令和6)6月13日(木)~2025(令和7)年3月20日(木・祝)
開催場所=三浦綾子記念文学館本館2階回廊
※2024年度回廊展に先立ち、河崎秋子さんの作品の特設販売コーナーを三浦綾子記念文学館内に設けております。

三浦綾子記念文学館開館スケジュール・行事カレンダー

スケジュール表

毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合も休館)
7月~8月は毎日開館(無休)。
年末年始休館:12月28日(土)~2025年1月6日(月)
※2024(令和6)年4月1日より、休館日に変更がございます。詳しくはこちらをお読みください。
※2025年1月6日(月)は、休館日のため閉館いたします。
※年初開館日:2025年1月7日(火)9時より

会場:三浦綾子記念文学館 本館2階第4展示室および回廊展示

アクセス情報は、こちらでご確認願います。

北海道旭川市神楽7条8丁目2番15号
※JR旭川駅から南へ車で約3分

最新のバス時刻表及び乗り場情報は各バス会社のホームページなどでご確認願います。
所要時間 : 約15分 バス停より徒歩5分

旭川電気軌道及び、道北バスがご利用になれます。
神楽4条8丁目 神楽農協前 で下車、徒歩5分ほどです。
すべてのバスで、神楽4条8丁目 神楽農協前 が三浦綾子記念文学館最寄りのバス停であるとアナウンスされます。

入館料:大人 700円 学生 300円 ※高校生以下は無料

詳細はご利用案内でご確認をお願いいたします。
賛助会員 と 旭川市立大学・短期大学部の学生 も無料
※10月12日(三浦綾子のメモリアルデー) ※北海道民の皆様は無料で入館できます。免許証や保険証等ご住所を証明するものをお持ちください。

企画展案内(PDFファイル)ダウンロード

企画展関連事業

三浦光世生誕100年企画展に連動した文学講座を合計4回開催します。
詳細は後日公式サイト等でお知らせをいたします。

文学講座[合計4回]

  • 5月18日(土)岡本達哉氏
    「旭川の近現代史」 三浦夫妻の生きた大正・昭和を中心に
  • 6月1日(土)高森智春氏
    「将棋から垣間見える三浦夫妻」
  • 6月29日(土)森ただひろ氏
    「劇団 BREATH ミュージカル『Asahikawa…繋がりゆく魂』の世界」
  • 7月20日(土)田中綾館長
    「三浦夫妻と短歌」

三浦綾子の小説およびエッセイが読みたいときには

三浦綾子記念文学館公式サイト「三浦綾子作品 はじめの一歩(無料立ち読み)」では、三浦綾子の全小説およびエッセイ4作品の冒頭部分が無料でお読みになれます。

お問い合わせ

この企画展、三浦綾子・三浦光世、三浦綾子記念文学館の著作使用および資料・写真の貸し出し、その他三浦綾子記念文学館に関するお問い合わせは、事務局までお願いいたします。

三浦綾子記念文学館事務局

  • 住所 〒070-8007 北海道旭川市神楽7条8丁目2番15号
  • 電話 0166-69-2626
  • FAX 0166-69-2611
  • メール (メールソフトが起動します)
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