待望の「三浦文学でまちおこし」実行委員会が結成されました。『塩狩峠』50年事業を4月から中心になって進めていく「市民の組織」です。
先日北海道新聞(2月20日 朝刊 全道版)で和寒町、上富良野町、旭川市でそれぞれ地域の実行委員会が結成されたことが報じられました(写真をご覧ください)が、24日には三浦綾子記念文学館でこの3つを束ねた全体の実行委員会ができあがったのです。(生き生きしているメンバーの皆さんの写真、ご覧下さい)
たぶん、3つの地域(まち)が一緒になって、「文学を活用して」まちおこしをしようというのは全国でもめずらしいことで、実行委員長に就任した白井暢明さんは、「三浦文学のテーマである愛によって、それぞれの地域にいる人との絆をより広め深めていきたい」と、事業の意義を訴えました。
『塩狩峠』『泥流地帯』『氷点』ともミリオンセラーどころか何倍ものミリオンセラーとして読まれており、その作品が半世紀(50年)たったいまも新たなファンをつくり続けているからこそこうしたイベントができることであり本当に嬉しいことです。
新しいニュースですが、「三浦綾子電子全集」というのをご存じでしょうか。三浦綾子の83の全作品がまとまって配信されている電子書籍です。アマゾンなどで配信されています。このダウンロード数を見ると、『氷点』と『塩狩峠』がダントツなのです。『氷点』は単行本の形式で、コミック本として今年4月に小学館から電子書籍で配信されます。「コミックファン」の多い若者にももっと読まれることを願っています。
さらに、電子書籍ではないのですが、4月には三浦綾子のエッセイ集も新たに発刊の予定です。
この様な背景の中で生まれた今回の「文学でまちおこし」というイベント。どんな事業になるのか?みなさんも興味をもってこのニュースをご覧いただいたと思います。
全体の事業発表は、マスコミを通して3月4日に発表します。
また、文学館のホームページやフェースブックを通じては3月5日以降できるだけ早くその内容をお知らせしたいと思っています。
約2カ月にわたって書かせていただいた「準備ニュース」は、今回をもって終わらせていただきます。
お読みいただきありがとうございました。
(文責:松本道男)