ぶんまちnews・file <2>

『塩狩峠』50年事業 和寒町 塩狩峠から(ぶんまち-02)

『塩狩峠』50年事業 和寒町 塩狩峠から(ぶんまち-02)

『塩狩峠』50年事業 和寒町 塩狩峠 陸橋から(ぶんまち-02)

『塩狩峠』50年事業 和寒町 塩狩峠 陸橋から(ぶんまち-02)

『塩狩峠』50年事業 和寒町 塩狩峠記念館(ぶんまち-02)

『塩狩峠』50年事業 和寒町 塩狩峠記念館(ぶんまち-02)

 
ぶんまちnews・file <2>

 もう外を歩くのにコートは要らない。春のやわらかな温かみがコートの替わりをしてくれる。
 
 しばらくぶりに塩狩峠に足を向けた。峠はやはりまだ寒い。旭川から稚内への特急列車が雪の消えた線路をヒュンと一瞬のうちに通り抜けた。
 
 塩狩ヒュッテを経営する合田さんと、「塩狩峠の道」(フットパス)に行くことにした。塩狩峠の駅が出発点だ。途中まで車で行こう、という。本当は歩いてみたいのだが、午後3時を回る頃の山間の風はまだ人間の侵入を拒んでいるように立ち向かう。
 
 出発をして間もなく国道40号に架かる陸橋を通る。峠の山頂から国道を見るのは初めてかも知れない。両側に雪の残る舗装道路を「夫婦岩」のある山をめざす。小さな山だがまだ1メートルくらいの積雪があるようだ。
 
 山腹から頂上付近をながめ、同時に270度の広角に目を移すと、その眺望にあ然とした。冬なのに、驚くほど雪面に描かれた模様が美しい。両側の山の尾根の間に広がる和寒町や剣淵町の田んぼが碁盤になって白扇のよう。
 
 思わぬ冬の絶景。この小高い山から見ることができるとは。チョーラッキー!
 
 雪が融け桜の咲く春、緑にだけに塗られる夏、稲の黄金色と木々の黄葉はどんなマッチングで見えるのか。もうすぐつくられる「塩狩峠のみち」を歩くのが、待ち遠しい。

☆トピックin三浦文学館☆
 
 今年も文学館のある外国樹種見本林の森にもようやく春が来ました。この到来。一番喜んでいるのは森の住人エゾリスくん?かも。秋に貯めたどんぐりの実もそろそろなくなるころ。
 
 いまはまだ草木の芽吹きもない。障害物がほとんどないのです。そんな中、やわらかな春の陽ざしをいっぱいにうけ飛び回る姿を心おきなく見ることができるのは、もしかするといまが一番のリスのビューシーズンなのかもしれません。シーズンは桜の終わる5月中旬までだと思います。

 (文責:松本道男)
 

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