田中綾館長によるブログ

「綾歌」館長ブログ

三浦光世の短歌 企画展「愛の短歌・夫婦生活40年」

今、文学館2階第四展示室では、企画展「愛の短歌・夫婦生活40年 光世のまなざし、綾子の横顔」を開催中です(6月9日まで)。 今年は三浦綾子没後20年ですが、同時に、結婚60年にもあたる年です。お手洗い以外はいつも一緒(!)とも言われた光世・...
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中国で、三浦綾子を読む

2019年3月23日と24日、中国の雲南大学本部で開催された、「第2回中日国際日本語教育研究大会」(主催:雲南大学外国語学院 共催:雲南日本語研究会)に参加しました。3年前の第1回大会以来、久しぶりの中国訪問です。 雲南省には多くの大学があ...
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ゼミで『塩狩峠』を構造分析

勤務校のゼミで、三浦綾子の小説の研究に取り組んでいます。今年度は『塩狩峠』(新潮文庫版・79刷を使用)を精読し、章ごとに、その構造をゼミ生とともに分析しました。 分析した項目は、 「とき(時代、時間)」「場所」「語り手・人称」「登場人物とそ...
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2000年代生まれの学生と、三浦綾子

ちょっと、ショックな数値です。 2018年11月に、勤務先の大学の「日本文学史Ⅱ」(近・現代の文学史)という授業で、アンケートを行いました。質問は、ずばり「三浦綾子の作品を読んだことがありますか?」。 受講生は、人文学部の1~4年生で、14...
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頌春 オーディオドラマから始まる、春

初春を迎え、みなさまの御多幸をお祈り申し上げます。 昨年は、分館オープンはじめ、開館20周年記念イベントが目白押しでした。その1つ、上富良野町との連携事業『泥流地帯』オーディオドラマの配信、もうお楽しみいただけましたでしょうか……? このド...
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小中高校生、入館料は無料です! ――青少年育成事業のいっそうの推進に向けて

三浦綾子記念文学館ではさまざまな事業を行っていますが、私がおもに関わっているのが、「青少年育成事業」です。若い世代に向けた文学的啓発のための事業ですが、さっそく、この1年を振り返ってみましょう―― 1年のお正月明けは、「三浦綾子作文賞」の表...
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直木賞作家・桜木紫乃さん

11月17日(土)、開館20周年記念イベントとして、直木賞作家・桜木紫乃さんと、三浦綾子文学賞受賞作家の河﨑秋子さんをお招きすることができました。旭川市民文化会館で、桜木さんの講演会(聞き手:大津桃子さん)と、桜木さん&河﨑さんの対談が行わ...
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秋晴れの日に、分館(書斎の移設復元)オープン

まず何より、北海道胆振東部地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。 今なお(9月30日現在)、不便な生活を余儀なくされている方々がおられ、私が暮らす札幌市も、観光には何も問題はありませんが、すべてが日常に戻ったわけではありません。 9月...
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ジンギスカンを借景に――三浦綾子作品と「食」その2

北海道大学といえば、『氷点』の辻口啓造、徹、北原、そして陽子も通ったという設定の大学ですね。今年7月、その北海道大学構内にコンビニエンスストアがオープンし、テラスでジンギスカン・パーティー(通称ジンパ)ができることでも話題となりました。 北...
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幻のお米「あや」との出逢い――大学生とフットパス・バスツアー

暑さが続いていますが、西日本豪雨でたいへんな想いをされている方々に、何よりお見舞い申し上げます。 さて、7月22日(日)、昨年に続いて大学生とのバスツアーを企画しました。 今年は、「フットパス『泥流地帯の道』&三浦綾子記念文学館・日帰りバス...
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「仕える、事(つか)える」――『続 泥流地帯』より

三浦綾子さん『続 泥流地帯』の拓一のセリフに、こんな言葉があります。 「仕事というものは、何でもみんなつらいものさ。何せ、仕える、事(つか)えると書くのが仕事だと、よくじっちゃんが言っていた」 大正末期の十勝岳大噴火ののち、泥の中から流木を...
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歌人・鳥居さんをお迎えして――20年目の開館記念日

6月13日(水)、開館記念日の講演会に、歌人の鳥居さんをお迎えいたします。館長に就任する前から、鳥居さんと三浦文学とのつながりを感じており、今回、ご快諾いただけて嬉しい限りです。鳥居さんには、初めての旭川を愉しんでいただきたいと願っています...
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