ぶんまちnews・file<8>

 『塩狩峠』50年事業 見本林の桜(ぶんまち-08)

『塩狩峠』50年事業 見本林の桜(ぶんまち-08)

『塩狩峠』50年事業 見本林の桜(ぶんまち-08)

『塩狩峠』50年事業 見本林の桜(ぶんまち-08)

 『塩狩峠』50年事業 見本林の桜(ぶんまち-08)

『塩狩峠』50年事業 見本林の桜(ぶんまち-08)

 ぶんまちnews・file<8>

 小説『氷点』の舞台となった外国樹種見本林。17年前には三浦綾子記念文学館もつくられ、いまや「氷点の聖地」とも言われています。

 この森に、今年「四季の道」(散歩コース)つくり計画が進んでいます。
 『塩狩峠』50年を迎える事業として、「塩狩峠の道」「泥流地帯の道」「氷点の道」と三浦3小説のタイトルを冠にした文学の道の選定が、5月の末の発表に向けて順調に進んでいます。これに合わせて、日ごろから多くの三浦ファンが散歩を楽しんでいる森に、春夏秋(冬は保留中ですが)と彩りの美しい四季の散歩を存分に楽しむことのできる道をご案内しようということです。三浦文学の3つの道を紹介するパンフレット(5月下旬完成)に「四季の道」も掲載したいと思っています。
 
 いまも森ではその道の一つ「春の道」をご覧いただける季節です。
 見本林の入り口から右手に文学館を見て林の中を200メートルほど進むと突き当りの美瑛川(中州は『氷点』のラストシーンに登場)と入り口との中ほどに堤防(約4㎞)があります。その両側が知る人ぞ知る、旭川の街でど真ん中に位置する「桜の名所」なのです。(JR旭川駅から車で3分 歩いて20分)
 
 見本林の桜道は他とは違う美しさがあります。もう7年も見ていたのですが、何がそう見えさせているのかが、今年の雨上りの桜を見てようやく分かったのです。(筆者の主観ですが)
 それは、常緑樹の松の深い緑がすぐ背にあり、春の陽に輝く桜色とのコントラストが見事な調和を醸し出しているのです。桜の名所はどこも桜ばかりで埋め尽くされているのが多いのですが、このロケーションは115年の北海道最古の森と言われる外国樹種見本林でしか見ることのできない一見の価値があるように思います。(少し我田引水かな?)
 
 『氷点』の物語を脳裏に甦らせながらゆったり散歩。何だかワクワクしませんか!

 「春の道」はこのような見どころがありますが、夏の道はマイナスイオンのシャワーがふりそそぐ道、そして秋の道はドングリの大木が大きな黄色の傘を広げたような姿をまじかに見ることのできる道、そんなコースを考えています。
 これら道の案内は、文学館ボランティアの「三浦文学案内人」がご案内できる場合もありますので、文学館にご連絡ください。
 
 (文責:松本道男)
 

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